オートレースのバイクの値段は高額!整備にかかる値段なども紹介
オートレースのバイクの値段はご存知でしょうか?
速く安定して走行するために不要な部品を撤去し、特殊な部品が搭載されているオートレースのバイク。一般的に市販されているバイクと比較してもかなり高額です。
さらに、高額な値段のバイクは購入後にも多額な費用がかかってしまいます。そのため、年収が高いといわれているオートレースの選手たちですが、バイクの購入費用や整備費用などの必要経費を引いてしまうと、手取りがそこまで高くないのが現実です。
本記事ではオートレースのバイクの値段はどのくらいなのか、バイク購入後にかかる整備費用を解説します。
走行技術だけでレースに勝てるわけではない、厳しいオートレースの世界を知っておきましょう。
オートレースのバイクの値段はどのくらい?
オートレースで使用するバイクは走りを追求した車両です。
不要な部品を撤去し、安定性とスピードを重視しています。市販されているバイクと異なり、多くの専用部品で構成されているため、市販されているバイクと比較しても値段が高い傾向です。
では、オートレースのバイクの値段はどのくらいするのでしょうか?
以下でオートレースのバイクの値段を見ていきましょう。
一式揃った完成品のバイクの値段は約200万円!
オートレースのバイクはエンジン・タイヤ・フレーム・ハンドルなどのさまざまな部品で構成されていますが、すべての部品が搭載されてすぐに走れる状態の完成品のバイクの値段は約200万円。
排気量は600ccと高いものの、市販されている同等のバイクと比較してもかなり高額です。
たとえば、オートレースのバイクと同等の排気量があるスズキ製の『YZF-R6』は新車価格で約160万円、オートレースのバイクよりも排気量が高い636ccのカワサキ製の『Ninja ZX-6R』の新車価格は約135万円と、40万円~65万円もの差があります。
オートレースのバイクは走りを追求しているため、メーター・ブレーキ・キックペダル・セルモーターなど走りに必要のない部品を搭載していないにもかかわらず、値段が市販されているバイク以上ということからも、かなり高額なバイクということがわかります。
エンジンだけで約120万円!
オートレースのバイクは200万円と高額なことにも驚きですが、エンジン単体の値段もかなり高額。オートレースのバイクにはセアと呼ばれる『AR600』・『AR500』というエンジンがあり、エンジンだけでも約120万円します。
ただし、120万円はエンジン一式の値段となっており、エンジンの部品をバラで購入する場合はさらに高額に。エンジンに不具合がある場合は必要な部品をバラで購入し、メンテナンスの必要があります。
また、新品のエンジンには当たり外れがあるようで、調子の悪いエンジンにあたってしまわないように、約2年に1度の発売時期に2~3台購入する選手もいます。
中古のオートレースのバイクの値段は?
オートレースファンでバイク好きの方であれば、一度はオートレースのバイクに乗ってみたいと思うもの。オートレースの選手であればバイクを購入できますが、一般人は購入することすら叶いません。
ただし、ときおり市場に出回ることがあり、インターネットオークションなどで中古バイクとして発売されています。
中古のオートレースのバイクの値段は状態によっても異なりますが、過去にインターネットオークションにて約25万円で落札されていました。
中古でオートレースのバイクを購入した場合、整備やメンテナンスをおこなえば走行可能ですが、オートレースのバイクはライトやメーターが搭載されていないため、公道での走行は禁止です。あくまで競技用ということを覚えておきましょう。
オートレースはバイク購入後にも費用がかさむ
オートレースのバイクの値段は約200万円。車両代だけでも高額ですが、購入後の整備費用もかなりかかってしまいます。選手によっても異なりますが、年間500万円~600万円もの整備費用がかかることも。
オートレースの選手の年収は約1,165万円。つまり、バイクの維持に年収の半分を使用しなければいけません。そのため、オートレースのバイクは購入したら終わりではなく、購入後も継続して維持費がかかります。
部品代・整備費用は自己負担
オートレースは実力がものをいう勝負の世界。レースで勝つためには走行技術だけではなく、整備の技術を身に着け、自分の走りに合わせた部品を取り付けたり、日々のメンテナンスが必要不可欠です。選手たちはレース本番で実力を発揮できるようにバイクをベストなコンディションに保ちます。
ただし、オートレースの選手は個人事業主。つまり、バイクの整備費用はすべて自己負担しなければいけません。そのため、レースで獲得した賞金の大半を次のレースで勝つための整備費用として消費してしまいます。
また、バイクの値段は200万円ほどですが、整備費用に年間500万円~600万円かかってしまうため、1年でバイクの値段以上の維持費がかかってしまうのです。
ランク下位の選手はバイクの整備費用の出費が厳しい
オートレースのバイクの値段は約200万円。さらに整備費用として年間で500万円~600万円もの費用がかかり、それらすべてが個人事業主扱いの選手の自己負担となります。つまりバイクを購入する場合、維持費を含めると年間で700万円もかかってしまうでしょう。
オートレースの選手の年収は約1,165万円と、一般的な方の年収よりも高い傾向にありますが、必要経費を引いてしまうと手取りは約465万円。そのため、新人選手や成績を残せていない選手は獲得賞金が少ないため、バイクの整備費用を算出できなくなってしまう場合があります。
しかし、オートレースで勝敗を分ける要となるのはバイクの状態。
お金がないからといってバイクの整備を怠ってしまうと、実力があっても本来の実力を発揮できず、レースに勝って賞金を獲得することもできません。その結果、整備費用がない→レースに勝てないという悪循環に陥ってしまうでしょう。
そのためアルバイトなどの副業をおこない、バイクの整備費用を稼ぐ選手も。オートレースは走行技術だけでは勝利できない厳しい世界ということがわかります。
バイクの値段は高額だが、その後の整備がレースの勝敗を分ける!
オートレースのバイクの値段は約200万円。市販されている同等の排気量のバイクと比較しても40万円~65万円近くも高額な車両です。
さらに、バイクは購入後にも高額な整備費用がかかります。選手によって整備費用は異なりますが、年間で500万円近い出費がかかるため、獲得賞金が少ない選手は整備にかかる費用の算出が難しくなってしまいます。
しかし、オートレースで勝敗を分ける鍵となるのがバイクのコンディション。
そのため、選手たちはレースで勝利するためにバイクの整備技術を身に着け、整備費用を惜しまずに使います。だからこそ、レース本番ではベスコンディションのバイクでスピード感あふれる白熱した戦いを繰り広げられるのです。
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- ウィンチケット編集部
- WINTICKET(ウィンチケット)のコンテンツ編集チーム。初心者でも0からわかる記事を150本以上執筆した他、グレードレースを中心とした「WINTICKETニュース」、ABEMA 競輪・オートレースチャンネルでの番組の見どころをまとめたレポート記事の執筆を担当。
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