オートレースの選手の年収は1億円も夢ではない!年収上位3名を紹介!
オートレースの選手は優勝賞金が高いレースがあることからも、どの選手も年収が高く多くの収入を得ていると思われがちです。
優勝賞金3,000万円となるグレードの高いSGレースもあり、出場できるようなハイレベルの選手であれば年収1億円も夢ではありませんが、すべての選手が多くの年収を手にしているとは限りません。
本記事ではオートレースの選手の平均年収、主な収入源、かかる費用にあわせて、2020年の年収上位3名をご紹介します。
オートレースの選手の年収は約1,165万円
オートレースの選手の年齢は2019年では約1,165万円。
2019年の一般的な方の平均年収は436万円となっているため、約2.6倍もの収入を得ています。
トップクラスの選手であれば、優勝賞金の高いレースに出場できるため年収1億円も夢ではありません。ただしオートレース界は実力がすべてといっても過言ではないため、すべての選手が高額な年収を稼ぐのは難しいでしょう。
平均年収は一般的な方の2倍以上の収入を得ていることからも、夢のある職業ですが、オートレースの選手は個人事業主という扱いになるため自己負担する費用が多く、手元に残る金額が多いとはいえません。
以下では、年収の主な収入源や選手らが自己負担する費用について見ていきましょう。
収入源は主に獲得賞金
オートレースの選手の年収の主な収入源は、出場するレースの順位によって支給される獲得賞金。一般競走・G2・G1・SGのグレードがあり、上位のグレードになるほど獲得賞金額が高くなります。
一般競走の1着賞金額は約5万円、優勝賞金は約60万円。G1・G2の優勝賞金は約150万円~300万円。SGの優勝賞金は1,300万円~3,000万円ほどです。
獲得賞金のほかにハンデ手当なども支給されますが、優勝賞金ほど高くはなくわずかなもの。そのため選手たちは、いかにグレードの高いレースに出場し、優勝できるかどうかが年収を上げる鍵となります。
また、SGを制した選手やS級選手などはイベントやメディアに出演する機会が増え、出演した際の出演料がもらえるため、さらに高額な年収が望めます。
SGなどのレースであれば3,000万円もの賞金を獲得できる!
オートレースの選手の平均年収は約1,165万円とはいっても、すべての選手が1,000万円を超えているわけではなく、選手が所属するランクによって大きく変わります。
とくにA級とS級の差は大きなもので、トップクラスのS級選手となれば優勝賞金額が高いSGへと出場できるようになるため、必然的に年収が上がります。
以下がSGレースの優勝賞金額です。
- スーパースター王座決定戦:3,000万円
- 日本選手権オートレース:1,700万円
- オールスターオートレース:1,300万円
- 全日本選抜オートレース:1,300万円
- オートレースグランプリ:1,300万円
SGレースの優勝賞金額は最低でも1,300万円。一度優勝するだけで、オートレース選手の平均年収を軽く超えてしまいます。とくに、『スーパースター王座決定戦』はオートレースのなかでも一番優勝賞金額が高く3,000万円もの高額。一度タイトルを獲得してしまえば平均年収の約2.5倍も稼いでしまいます。
バイクのメンテナンス費用は選手が負担する
オートレースの選手は年収が高いとはいえども、従業員として雇われるわけではなく、個人事業主という扱いになるため、バイクのメンテナンス費用や交通費などはすべて自分で負担しなければいけません。
エンジン・タイヤ・フォーク・フレームなどのさまざまな部品や、レーシングスーツ・プロテクターなど高額なものを負担します。とくに消耗品でもあるタイヤはレースの要となる部品で、月に2~7本程度を購入する必要があり、タイヤは1本約7,000円。月に5本購入すると35,000円、年間で420,000万円もの費用がかかります。
つまり、平均年収が1,165万円で一般的な方の約2.6倍あるとしても。自己負担が大きいため、実際の手取りは下がってしまいます。
また、レースで勝つためには実力も必要ですが、バイクのコンディションが大切。高額な年収を手にできるトップクラスの選手のほうがバイクの整備にかけられる費用が高くなるため、よりコンディションのよいバイクを使用できる傾向があります。
2020年の年収上位3名を紹介!
オートレースの選手の年収は一般的な方と比較しても高い傾向にありますが、年収上位の選手はいったいどの程度の額を稼いできたのでしょうか?
以下では2020年の獲得賞金上位の、青山周平選手・鈴木圭一郎選手・荒尾聡選手3名をご紹介します。獲得賞金のみからランキングを算出しているため、このほかのメディア出演などがあれば年収はさらに高額な額になるでしょう。
【獲得賞金1位】青山周平選手の年収
青山周平選手は2020年に約8,889万円もの賞金を手にしています。
平均年収と比較すると約7.5倍。2020年には優勝賞金が最も高いSG『スーパースター王座決定戦』で優勝し3,000万円の賞金を手にしました。
SGレースの常連選手ということもあり、メディア出演が多いため、出演料を含めるとそれ以上の年収を手にしていることが予想できるでしょう。
現在は『スーパースター王座決定戦』『オートレースグランプリ』『日本選手権オートレース』『オールスターオートレース』など、多くのタイトルを獲得し、オートレースの最前線を走る青山周平選手ですが、ロードレーサーとして活躍していたころは収入が安定せず、アルバイトで生計をたてていたこともあるとの話です。
その後、オートレースの選手に転向してからは頭角を現し、2019年には獲得賞金1億円を突破する賞金王にまで輝く選手となりました。
【獲得賞金2位】鈴木圭一郎選手の年収
鈴木圭一郎選手は2020年に約6,480万円もの賞金を手にしています。
2020年・2019年は獲得賞金は2位という結果になってしまいましたが、2016年には約1億1,167万円、2017年には約8,575万円、2018年には8,476万円と、3年連続獲得賞金1位に君臨していたトップクラスの選手です。
2016年に1億1,167万円を獲得した当時の年齢は22歳。史上最年少で1億円もの大金を稼ぐ賞金王となり、若手選手でも実力さえあれば高額な年収を手にできるという夢を広め、オートレースファンの注目を浴びました。
【獲得賞金3位】荒尾聡選手の年収
荒尾聡選手は2020年に約5,246万円もの賞金を手にしています。
2020年には1,300万円もの優勝賞金が手に入る『オールスターオートレース』、優勝賞金300万円のG1『ダイヤモンドレース』で優勝しました。
ほかに目立ったタイトル獲得はないものの、直近180日間の3連対率がとても高いことからも、一般競走などの優勝賞金を積み重ねて高額な年収を手にしたことがわかります。
オートレースの選手は高額な年収を目指して上位ランクを目指す!
オートレースの選手の平均年収は1,165万円。一般的な方の平均年収と比較しても約2.6倍とかなり高額な年収を手にしています。
とくにS級のトップクラスの選手になれば、高額な優勝賞金を手にできるSGレースへと出場できるため年収は跳ね上がり、1億円を超えることもあるでしょう。
ただし、オートレースの選手は個人事業主。バイクの整備にかかる費用は実費になるため、年収が低い選手はバイクの整備費用がかさみ、生計を立てることさえも難しく副業する選手もいます。
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- ウィンチケット編集部
- WINTICKET(ウィンチケット)のコンテンツ編集チーム。初心者でも0からわかる記事を150本以上執筆した他、グレードレースを中心とした「WINTICKETニュース」、ABEMA 競輪・オートレースチャンネルでの番組の見どころをまとめたレポート記事の執筆を担当。
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