オートレースはナイターが熱い!昼やミッドナイトにない魅力とは?
オートレースにはナイター(夜帯)に開催されるレースがあります。
1989年6月に伊勢崎オートレース場で開催されたのがそのはじまりで、開催するオートレース場によっては別途愛称をつけるなど、新しいファン獲得の一助ともなっています。
そんなオートレースのナイター競走ですが、昼やミッドナイトにはない魅力もいっぱいです。
本記事では、オートレースのナイター競走と、昼やミッドナイトとの違いについて説明していきます。
オートレースのナイターとは?ほかの時間帯との違い
ナイター競走というくらいなので、夕方から夜にかけて開催されるレースのことをいいます。オートレースには、大きくわけて本記事で紹介するナイター競走と昼開催、ミッドナイト競走の3つがあります。
1989年に伊勢崎オートレース場で開催されたのがはじまりで、2005年に飯塚オートレース場、2015年に川口で開催され、現在もこの3場のみで開催されている競走です。
以下では、ナイターオートレースの詳細、魅力・見どころについて紹介していきましょう。
オートレースのナイターとは?
オートレースは昼(午前~夕方)、ナイター(夕方~夜)、ミッドナイト(夜~深夜)3つの時間帯で開催されます。
このなかで昼開催の競走は、10時30分ごろ~17時ごろにかけて開催されます。ミッドナイト競走は20時~23時30分が開催時間の目安です。
ナイター競走というのは、お昼以降の夕方にかかる時間帯から夜にかけて開催されのが一般的です。
たとえば、6月に開催された川口記念(G2)は1Rが14時45分に発走して、最終12Rは20時40分に発走でした(8車立て・12レース制)。
一方、一般競走は1Rが15時~16時の間、最終12Rは20時40分ごろに発走となっているレースもあります(7車立て・12レース制)。
このように、最終12レースの発走は21時前(20時40分ごろ)に固定されているので、出走台数によって1レースの発走時間が変わるというわけです。
記念レース(G2)やG1・SGといったグレードレースは通常の8車立て・12レース制で開催されるため、出走時間も15時前と通常のナイター開催よりも約1時間早まります。これに関しては、一般競走でも8車立て12レース制で開催されることがあるので、レースの規模によって変わります。
オートレースのナイターの魅力
ナイター開催となるオートレースの魅力は、なんといっても昼開催にはない雰囲気です。ナイターではイルミネーションが灯り、ちょっとしたお祭りムードとなります。
特別に屋台なども出店されるので、家族連れの方はもちろんのこと友だち同士での観戦も可能です。また、オートレース場によっては特別観覧席を無料開放するので、寒さや暑さに関係なく快適な環境で観戦できる点もその魅力といえます。
オートレースのナイターの見どころ
ナイター競走は夕方~夜にかけて開催されます。
場合によっては21時~22時ごろにかかることもあるので、川口オートレース場では騒音防止のために静音マフラーを装着して走ることも多いようです。騒音は苦情のもとにもなるため、各レース場で対策をおこなっており、レーサーもそれぞれで騒音対策などに気を遣っています。
このように、マフラーの整備力というのもレース展開のカギを握るので、昼とは乗り方も変わってくる部分もあります。
G1・SGレースがナイター開催されることも!夜だからこそ熱いレース展開に
主催するレース場によっては、G1・SGレースといったカップ戦のグレードレースがナイター競走となることもあります。
今年(2020年)もいくつかのカップ戦がナイター競走となったようです。
以下で、ナイター専用レースや過去に開催されたグレードレースについてご紹介します。
ナイター専用レース「アフター6ナイター」
オートレースのナイター競走については、時間帯もそれぞれ工夫がなされています。
2020年1月からは伊勢崎オートレース場で、公営競技では初となる「ネット限定 伊勢崎アフター6ナイター」という、7車立て・7レース制のナイター競走が試行開催されました。
いずれも特別観覧席が無料開放され、車券はインターネット投票のみでの購入という内容でした。
初となる「アフター6ナイター」は、2020年1月31日~2月2日の3日間にかけて開催され、1レースは18時25分に発走。最終となる7レースは20時55分に発走でした。
2月は2月7日~9日、2月24日~26日の2回開催され、いずれも同じ時間帯で開催されました。
川口オートレース場では、2020年10月16日~10月19日を皮切りに2021年2月まで4日制で5開催、計20日間の日程で「川口ナイトレース」が開催されます。こちらは7車立て8レース制で開催され、第1レースが18時57分ごろ、最終8レースが21時50分の予定です。
伊勢崎のアフター6と同じく、車券の発売はインターネット投票のみとなります。場内には入ることができず、CS放送もしくはインターネット配信のみなので注意してください。
盛り上がるG1・SGがナイターで楽しめる
レースの日程によっては、大きく盛り上がるグレードレースがナイターで開催されます。
たとえば、今年2020年であれば、以下のレースがナイターで開催されました。
- SGオールスター・オートレース(4月25日~29日、飯塚)
- G1ダイヤモンドレース(7月22日~26日、飯塚)
- SGオートレースグランプリ(8月11日~15日、伊勢崎)
- G1キューポラ杯(8月26日~30日、川口)
昨年(2019年)は、オートレースグランプリ(伊勢崎)が今年と同じくナイター開催でした。また、昨年は7月開催だったキューポラ杯についても、同じくナイター開催されました。
ナイター競走はできるところが伊勢崎、飯塚、川口に限られているため、どこでも生で見られるわけではありませんが、タイミングが合えば視聴できる可能性はあるでしょう。
ナイターで楽しむオートレースの予想のコツ
ナイターにはナイターの盛り上がりがあるオートレース。
しかし、走行条件など日中に走るときとはやや異なるようです。
以下では、ナイターにおける予想のコツについて解説していきます。
1.試走と試走偏差をチェック
日中に開催されるレースと同様、試走と試走偏差は重要です。
試走というのは、選手紹介のあとにおこなわれるもので1周を全力で走ります。これを5で割ったタイムが試走タイムです。
試走偏差というのは、良走路10走(直近90日)の平均試走と競走タイム平均の差になります。
平均試走タイムが3.405で平均競走タイムが3.475であれば、偏差は+070です。つまり、その日の試走タイムが3.35であれば、3.35+0.070=3.420となるわけです。
これのほかに、ハンデ(10m=0.01秒)を考慮して予想を立てるのがよいでしょう。
2.当日の天候次第で予想選手を決める
当日の天候もナイター特有の条件です。選手によって、雨天が苦手、晴天が得意などのようにわかれます。
また、ナイターの場合はライトがつきます。ライトは四方八方から当たるので、走行中にはいくつか影ができます。そのため、影が気になるという選手もいるようです。
そのほか、気温や湿度、走路温度にも違いがあるので、そういった点にも注意しながら予想を立てる必要があるでしょう。
オートレースをナイターでも楽しもう!昼にはない魅力がたくさん
ナイターレースは、イルミネーションが灯り、屋台も出たりとちょっとしたお祭りムードになるため、昼とは違った魅力もたくさんあります。
レースで見ると、気温や湿度、走路温度、試走のしやすさなどに違いがあります。そのため、レース条件も若干異なるため、選手によって得手・不得手がわかれるようです。
このような違いを知りながらオートレースのナイター競走を楽しんでください。
- ウィンチケット編集部
- WINTICKET(ウィンチケット)のコンテンツ編集チーム。初心者でも0からわかる記事を150本以上執筆した他、グレードレースを中心とした「WINTICKETニュース」、ABEMA 競輪・オートレースチャンネルでの番組の見どころをまとめたレポート記事の執筆を担当。
記事をシェアしよう