オートレースで注目の女子選手を紹介!人気・実力を兼ね備えた選手も登場
オートレースの選手には男子しかいないと思っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、そんなことはありません。
2011年に2名の女子選手がデビューして以降、現在は16名の選手が活躍しています。
本記事では、そんな女子選手のなかから注目の選手を紹介していきます。
女子オートレースの注目選手4名を紹介
オートレースで活躍する女子選手は16人。男子選手と同じレースに出場するなかで、男子をおさえてグレードレースで優勝する選手もいるなど、ルックスだけではなく実力で注目される選手が出てきています。
以下では、女子のオートレース選手のなかから注目の4選手を紹介していきましょう。
①44年ぶりの女子オートレーサー佐藤摩弥選手
佐藤摩弥選手は、川口オートレース場所属の選手です。
モトクロスライダーとして活躍したのち、2010年にオートレース選手養成所の第31期生として入所。2011年7月にデビューしました。
44年ぶりに誕生した女子オートレーサーとしてさまざまなメディアで取り上げられ、ファンからは「サトマヤ」という愛称で親しまれています。
スーパースター王座決定戦に出場するなど実力も折り紙付き
その走りは男子顔負けの迫力で、実力も折り紙付きです。
決勝レースは8勝で、女子選手最多勝を誇ります。そのうちG2レースは、2016年川口記念、2020年若獅子杯争奪戦の2度制覇。G1・SGレースでの優勝はないものの、決勝レースにはこれまでに10度進出しています。
2020年度のランキングは、前期がS級14位、後期はS級10位。いずれも女子の最高順位で、今後もさらなる飛躍が期待される選手です。
②日刊三賞・特別賞などを受賞した岡谷美由紀選手
岡谷美由紀選手はスピードスケートから転向して、2013年7月にデビューしたオートレース選手です。デビュー当初から「クールビューティー」という愛称で親しまれています。
デビュー戦のレースでフライングを犯し、その後も12レース連続で最下位となるなど苦難続きでした。
その後は徐々に成績も上がっていき、これまでに決勝レースでの優勝を3度経験。2017年には日刊三賞・特別賞を受賞。さらに、2020年のSGオールスターオートレースで準決勝進出を果たすなど、スピードスケートで培った運動神経を武器に才能が開花し、今後の活躍が期待される選手です。
③スーパースターガールズ王座決定戦で優勝した片野利沙選手
片野利沙選手は、2013年7月にデビューしたオートレース選手です。
2014年には日本プロスポーツ大賞・新人賞を受賞。通算で119勝していますが、優勝戦ではまだ勝利経験はありません。
しかし、2019年に創設された女子選手のみのレース「スーパースターガールズ王座決定戦」では初代女王になった実績もあります。
今後は、悲願の決勝レース初勝利も期待される選手です。
元プロボクサーという経歴をもつ藤本梨恵選手
藤本梨恵選手は、2013年7月にデビューしたオートレース選手です。
オートレース選手になる前はプロボクサーとして活躍。2006年にはJWBC日本フライ級、2007年にはバンタム級、2009年にはOPBF女子東洋太平洋スーパーフライ級王座という輝かしい経歴を持つ選手でした。
オートレース選手としてデビューしたのは、2013年7月。
2017年の伊勢崎市営第3回第2節の優勝戦では、男子選手を押さえて初優勝を果たします。女子では、佐藤摩弥、益春菜、岡谷美由紀各選手についで4人目の快挙でした。
ボクシングで培った闘志は、レース場でも健在です。
女子オートレース選手の年収は?
オートレースが好きな人にも、意外と知られていないのが女子オートレース選手の年収事情です。
オートレーサーは注目されるようになると、スポンサー料やメディア出演料なども入るものの、主な収入源はレースでの賞金となります。
その平均年収は約1,165万円です。
ただし、実力がストレートに反映されるので、1億円以上稼ぐ人もいれば数百万円という人もいます。
賞金は最大3,000万円以上!
オートレース選手にも、競輪などと同じくランク付けがあります。
男女の区別なくランク付けがされ、基準は以下のとおりです。
- S級:上位48名
- A級:S級を除く上位232名
- B級:S級・A級以外の選手
ランキングは、競走成績を審査して半年ごとに更新されます。
また、競走成績の算定は以下の期間におこなわれます。
- 前期:前年の7月1日~12月31日
- 後期:当年1月1日~6月30日
女子では佐藤摩弥が唯一のS級選手、A級選手は岡谷美由紀・藤本梨恵・片野利沙の3名です。
賞金は一般競走の1着が約5万円、優勝賞金が約60万円。G1・G2レースでは、その優勝賞金が150~300万円まで上がります。
そして、S級選手が出場できるSGレースになるともっと上がり、優勝賞金は以下のとおりです。
- 全日本選抜・オールスターオートレース:1,300万円
- 日本選手権:1,700万円
- スーパースター王座決定戦:3,000万円
S級の選手の1着はおよそ8万円の賞金ですが、最高クラスのレースでは1着3,000万円以上もの賞金が手に入ります。
オートレースの女子選手についてまとめ
今回は、オートレースの女子選手から注目される4選手を取り上げました。ここで紹介した選手は、男子選手のなかに混ざって迫力ある走りをしている選手ばかりです。
いずれは、G1やSGクラスで女子選手の優勝を見られる日が来るのも夢ではないでしょう。
これからも、彼女たちの実力に注目して応援してみてください。
- ウィンチケット編集部
- WINTICKET(ウィンチケット)のコンテンツ編集チーム。初心者でも0からわかる記事を150本以上執筆した他、グレードレースを中心とした「WINTICKETニュース」、ABEMA 競輪・オートレースチャンネルでの番組の見どころをまとめたレポート記事の執筆を担当。
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