オートレースの賞金ランキングが凄い!億越え選手も存在
オートレースもほかの公営競技と同様に、獲得賞金額のランキングが公開され、年間賞金ランキング上位には表彰もあります。
ファンならずとも、オートレーサーの賞金がどのようになっているのか、ここ数年の賞金ランキングがどのようになっているのかというのは気になるところでしょう。
本記事では、そんなオートレースのランキングやその収入事情について解説していきます。ぜひ、参考にしてみてください。
オートレースの賞金事情は?着順や区分、階級で変わる
オートレースのレースは、ほかの公営競技と同様にグレードによってわけられます。種別はSG・G1・G2・一般戦があり、それぞれの区分で賞金が決まっている仕組みです。
一般戦でも、「スーパースターシリーズ戦 平尾昌晃杯」のように優勝戦で1着になると、G2相当となる150万円の優勝賞金を得られるレースもありますが、基本的には以下のような序列となっています。
一般戦<G2<G1<特別G1<SG
右に行くほどレースの格が上がるとともに、獲得できる優勝賞金も上がっていきます。
それぞれレースの予選・準々決勝・準決勝・優勝戦、一般戦・特別一般線などの種別を問わず、出場すれば賞金をもらうことができます。
一般的には「優勝しないと賞金がもらえない」と思われがちですが、どのレースに進出することになっても8位まで着順に応じた賞金を受け取ることが可能です。
そのほか、選手にはS級・A級・B級の階級があり、それぞれの階級によって出場できるレースが決まっています。
同じA級でも中位~下位、B級であれば一般戦が中心で、もっとも高いグレードでG2です。
一方、A級の上位~S級になると、G2~SGレースへの出場も可能になります。
とくにS級でも上位になると、限られた選手しか出場できない「スーパースター王座決定戦」への出場チャンスも巡ってくるので、さらに高額賞金を得られる可能性も出てくるでしょう。
実際、賞金ランキングトップの選手は、年度によっては1億円超えを達成する選手も出ているほど。選手階級・ランクが上がるとグレードの高いレースへの出場チャンスが出てくるので、どの選手も少しでも高いランクを目指しています。
2019年のオートレース賞金ランキングを3位まで紹介
オートレースでは、毎年その年度(1月1日~12月31日)の獲得賞金額をまとめ、翌年2月ごろにはランキングが発表されています。
この中から、2019年のオートレース賞金ランキング上位3名の選手を紹介していきます。
第一位!青山周平 1億481万1,060円
青山周平選手は2011年に船橋オートレース場からデビューしました。なお、同レース場は2016年3月31日に閉鎖されたので、それ以降は伊勢崎オートレース場所属です。
もともとはロードレースライダーとして活躍しており、兄の青山博一選手と一緒に国内外の大会で活躍したのち、2010年にオートレース選手へと転身しました。
そのセンスから、デビュー前より「10年に1人の逸材」といわれており、実際デビューから9戦連続で優勝するなど、その評判に違わぬ活躍を見せ続けました。
2019年もグレードレースで優勝を積み重ね、6月の稲妻賞(G2)で優勝を果たすと、その後も勢いは止まることなく、7月にはキューポラ杯(G1)、SGレースでは8月のオートレースグランプリ、11月の日本選手権オートレース、年末のスーパースター王座決定戦と3大会連続で優勝を達成。
はじめて賞金ランキング一位になった2015年以来4年ぶりの賞金ランキング一位。2019年は初の1億円超えとなる1億481万1,060円の賞金を獲得しました。
第二位!鈴木圭一郎 6,645万5,470円
鈴木圭一郎選手は、2013年7月に船橋オートレース場でデビューしたオートレース選手です。なお、同レース場は2016年3月31日に閉鎖されたため、現在は浜松オートレース場所属となっています。
優勝戦での優勝回数はこれまでに41回。そのうち、グレードレースでの優勝回数は22回を数えます。
2019年はSGレースの全日本選抜でSGレースでは史上初となる4連覇を達成。そのほか、特別G1のプレミアムカップ、G1のスピード王決定戦、秋のスピード王決定戦で優勝を果たしています。
なお、2016年~2018年に3年連続で賞金ランキング一位となっており、とくに2016年は1億1,167万2,605円と獲得賞金1億円超えでした。
まだ26歳と若く、これからの飛躍が期待できる選手です。
第三位!荒尾聡 5,171万9,905円
荒尾聡選手は、2001年に飯塚オートレース場でデビューしたオートレース選手です。
デビュー時から「21世紀最初のニューヒーロー」といわれており、21世紀になった2001年に弱冠20歳でプロデビューを果たしています。
これまでに通算61勝しており、そのうちグレードレース(SG・G1・G2)では22回優勝。
2019年のグレードレースでは、浜松開催のオールスターオートレース(SG)、飯塚で開催されたオーバルチャンピオンカップ(G2)で優勝しています。
まだ賞金ランキング一位の経験はないものの、毎年安定した成績を残している選手です。
まだまだ見逃せない!2020年現時点での賞金ランキングは?
2020年も激しい賞金王争いが繰り広げられています。
ここでは、2020年8月31日現在の賞金王ランキングから上位3名の選手を紹介していきます。
第一位!青山周平 3,902万4,355円
2020年8月31日時点で第一位を走っているのは、昨年賞金ランキングトップの青山周平選手です。
昨年は4年ぶり2度目のランキング一位、初の1億円超えを達成しましたが、2020年も好調をキープ。まずは3月におこなわれた特別G1プレミアムカップで優勝を飾ります。その後は、4月にデビュー時からの最短となる8年8カ月11日での通算500章に到達。
5月はG2稲妻賞、6月の川口記念で優勝しました。
直近5戦では、キューポラ杯(G1)の特別選抜戦で3着、ムーンライトチャンピオンカップ(G1)の優勝戦で3着など安定した成績を残しており、今年も賞金ランキング一位の有力候補といえるでしょう。
第二位!荒尾聡 3,778万4,915円
2020年8月31日現在で第二位に入ったのは、昨年ランキング三位の荒尾聡選手です。
2020年は、4月のオールスターオートレース(SG)で昨年に続いて連覇を達成すると、7月のダイヤモンドレース(G1)で同レースでは14年ぶり、G1レースでは15年のスピード王決定戦以来5年ぶりの優勝を果たしました。
まだ賞金ランキング一位の経験がないので、今年こそは初のランキング一位を達成したいところでしょう。
第三位!鈴木圭一郎選手 3,295万1,740円
2020年8月31日現在での第三位は、2016年~2018年の賞金ランキングトップで、昨年第二位の鈴木圭一郎選手です。
今年度はSGレースでの優勝はないものの、G1レースで2月の開設記念レース(飯塚)、5月の開場記念ゴールデンレース(浜松)を制しています。
毎年、多くのレースで安定した成績を残しており、今後の成績次第では逆転賞金ランキング一位も夢ではないでしょう。
オートレースは賞金も熱い!ランキング上位の選手はチェック
オートレースはそのレース内容も熱いですが、賞金ランキング争いも毎年熱い争いを見せています。
とくにランキング上位の選手は、毎年出場レースでは安定した成績を残しているので、そのレースは要注目です。
現在は青山選手がトップですが、これから次第では荒尾選手や鈴木選手にもチャンスがあるので、その熱い争いに注目していきましょう。
- ウィンチケット編集部
- WINTICKET(ウィンチケット)のコンテンツ編集チーム。初心者でも0からわかる記事を150本以上執筆した他、グレードレースを中心とした「WINTICKETニュース」、ABEMA 競輪・オートレースチャンネルでの番組の見どころをまとめたレポート記事の執筆を担当。
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