KEIRINグランプリ2019 大会展望・注目選手
優勝賞金1億円!競輪界の王者を決める一発勝負!!「KEIRINグランプリ2019」@立川競輪場
KEIRINグランプリは、1985年、「中央競馬の有馬記念に匹敵するレースを競輪でもおこなえないものか?」という発案がなされたのがきっかけであったという。その年のトップ選手を9人集めて対戦させるという夢のレースは関係者から不安の声が上がったが、いざ12月30日を迎えると……場内は4万人の大観衆で埋め尽くされた。
第1回「KEIRINグランプリ」、立川競輪場で開催。
そこから数えて35回目となる「KEIRINグランプリ2019」が、第1回と同じ立川競輪場で12月30日(月)に開催される。
出場できるのは今年開催された6つのG1レースの優勝者と年間獲得賞金上位者の合わせて9名のみ。すなわち今年の競輪における真の実力日本一決定戦であり、競輪界の王者が決まるレースである。
9名ということは予選も準決も何もない。9名による一発勝負!優勝賞金1億円!!
2,000人以上いる男子競輪選手のすべてが目指す、この頂きに辿り着くのは誰か?
2車ライン3つと単騎が3選手のコマ切れ戦予想自在に動き回って最後に抜け出す選手は誰だ!
「KEIRINグランプリ2019」出場予定選手を紹介していこう。
①番車:中川誠一郎選手(熊本、85期)
元トラックナショナルチーム所属で、2012年のロンドン、2016年のリオと2回のオリンピック出場経験を持つ、元五輪日本代表。今年40歳ながらG1タイトルを2つ引っさげて(全日本選抜、高松宮記念杯)、2016年以来、2度目となるグランプリ出場を果たした。その2016年の舞台も立川。場の雰囲気などの記憶はまだ残っているだろう。
同地区選手がいないので単騎予想。本人も「状況によって誰かのうしろに付くことはあるかもしれませんが、コメントとしては単騎になるかと」と話している。タテ脚があるので郡司選手のうしろに付いて2段ロケットで捲りに行ったり、松浦選手のうしろに付いて交わしの交わしに行ったりすれば十分に優勝の可能性がある。
②番車:松浦悠士選手(広島、98期)
先の競輪祭で清水選手の番手から優勝し、獲得賞金額の順位ではなくG1タイトルホルダーとして立川に乗り込む。ちなみに2019年獲得賞金額も脇本選手に次いで2位であることからしても、トップ・オブ・ザ・トップはもう目の前に……とはいえ、本人も自己紹介で「第61代競輪王・松浦悠士です」と言っているように競輪祭を勝っているのですでにキングではあるが、グランプリを取って初めて真の王者になれることは本人が一番よくわかっているだろう。
「清水君と息の合った走りを見てほしいです」と競輪祭の再現をする気マンマン。ただし立川競輪は2回目で「バンクの形状もさほど覚えてない」というのが不安材料ではある。
③番車:脇本雄太選手(福井、94期)
2019年獲得賞金ランキング1位、ファン投票1位、トラックナショナルチームでも活躍中にて、「競輪界最強」の呼び声も高い選手である。日本選手権優勝で出場権を獲得。今年は4開催のみ出場(G2レース1開催、G1レース3開催)だったが、それで獲得賞金額1位というのは恐れをなす。
「国内の競輪への出走が少なかったぶん、インパクトのあるレースをしたい」とコメント。「僕自身は捲りがあまり得意ではない」ということなので、捲りが効きやすいと言われる立川で大逃げの逃げ切りでも決めるのだろうか……。いずれにしても一番人気に推されるのは間違いないはず。昨年5着のリベンジを果たせるだろうか?
④番車:佐藤慎太郎選手(福島、78期)
今回の出場選手の中では最年長の43歳。この年齢で獲得賞金ランキング5位というのは素晴らしいの一言である。グランプリへの出場は2006年から13年ぶりの5回目というベテランの戦術はいかに。
「(同じ福島の)新田のうしろに付いていくことを自分の仕事だと思って、それだけに集中して走ります」とのこと。立川競輪場のバンクの印象は「冬は風が強くて重いと思いますが、直線が長いですし、追込み選手にも十分チャンスがあるバンクだと思います。好きなバンクのひとつです」という。立川の長い直線にて、新田祐大のうしろからゴール前での強襲が成功するか見物だ。
⑤番車:清水裕友選手(山口、105期)
25歳という若さにしてS級S班という実力者。2年連続グランプリ出場は見事なものだ。今年を振り返り、「いざ自分が(赤パンを)履いてみると味わったことのないような緊張感があり、苦しくもあったが、赤パンのプレッシャーを自分の力に変えてしっかり戦えた」と語っている。グランプリの出場者となったS級S班の選手のみ着用が許される「グランプリユニフォーム(通称:赤パン)」を優勝者のみが着用を許される「グランプリチャンピオンユニフォーム」に変えるために戦略はいかなるものか。
競輪祭同様、松浦選手を前で引っ張るとのこと。「最後まであきらめない、泥臭い走りを見てもらいたいです」と語るが、スマートに好位置を取って思い切りよく飛び出す印象が強い清水選手。単騎で動き回る郡司選手の番手に上手く乗って、そこからさらに抜け出すといった自在な立ち回りも期待できる。
⑥番車:郡司浩平選手(神奈川、99期)
競輪祭での松浦選手の優勝を、恐らく日本で最も喜んだのが郡司選手ではなかろうか。獲得賞金ランキング下位の選手が優勝してたら乗れなかった舞台。「最後の最後までグランプリに出られるかわからない、結果待ちの状態だった。だからグランプリでも結果を恐れずに、しっかり走りたい」と語っている。
戦術については「南関ひとりなので単騎で戦います。単騎ですが、どこかで自力を出して、しっかりと前に踏みたいと思っています」とコメント。ラインのすき間をすり抜けて前へ踏み出すのが郡司選手の魅力。競輪祭での落車があったが今はもうほとんど問題なく、練習も追い込めているとのこと。当日は万全な状態で臨んでくれるはずだ。単騎の似合う自在型。グランプリでも大きな穴を開けられるだろうか。
⑦番車:新田祐大選手(福島、90期)
前述した脇本選手は自転車競技「ケイリン」世界ランキング2位(2019年12月現在)。では、1位は誰なのか?……そう、新田祐大選手なのである。「国内の競輪に出ずに、その時間を世界で戦うためのトレーニングに使った。そちらでは金メダルという成果を出せたので、競輪に恩返しをしたい」と語っている。そこで問題となるのが戦術。
昨年のグランプリでは後手後手となって最後尾の9番手から驚異の追い込みを見せるも3着止まりに終わった。今年の高松宮記念杯決勝も6番手からの捲りに回されたりと、このところ、どうにも位置取りが上手く行ってない。以前のようにスタートを取ってかまし気味に捲って行くスタイルに徹すれば楽に勝てる脚力はあると思うのだが、どうだろうか。
⑧番車:平原康多選手(埼玉、87期)
7回連続、10回目のグランプリ出場となる37歳。これだけ出場していて優勝が一度もないのはもはや謎であろう。ベテランの域に突入している今こそ、巧みな位置取りや仕掛けで優勝をつかんでいただきたい。
「競輪祭が終わってメンバーが出たときから、単騎を想定してトレーニングしている」とコメント。「ココと決めたときに躊躇しないような走りをしたいです」とも。冬は風が寒さが過酷なイメージがあるという立川で、初の戴冠は成されるのだろうか。
⑨番車:村上博幸選手(京都、86期)
2010年に立川で開催されたグランプリに初出場で優勝した村上弟。今回の出場者の中で唯一のグランプリ優勝経験者である。寛仁親王牌に勝ち、G1優勝者として再び立川に乗り込み、2度目の優勝を狙う。
「自分がグランプリを立川で優勝したのでそのいいイメージと、走りやすい印象があります」とコメント。2010年には兄の村上義弘の出だしに乗って、最後の直線でグイグイっと伸ばして優勝をもぎ取ったが、「脇本のうしろにしっかりと付いていけるよう、集中したいです」という今年も同じように番手からの追い込みを期待したい。
KEIRINグランプリ2019 気になる並び予想は?
以上、選手のコメントから想定されるラインはこのようになるだろう。
⑤清水-②松浦
③脇本-⑨村上
⑦新田-④佐藤
①中川:単騎
⑥郡司:単騎
⑧平原:単騎
⑤清水が仕掛けて、③脇本がいったところに、⑦新田が捲りに構えるという流れか。
単騎の①中川と⑧平原はどこに乗るか。その中を自在に駆け回る⑥郡司が間隙を突けるのか……。
12月30日(月)に選手が走る直前まで、何度も何度も脳内でシュミレートをくり返すことになるだろう。その通りになったら最高に嬉しいし、まったく違う展開になっても唸らせられるレースになるのは間違いない。
競輪の醍醐味である展開予想とレースの迫力を最高のクオリティーで味わえる、競輪界のフィナーレを存分に楽しもう♪
WinTicket ではKEIRINグランプリ2019 にて豪華キャンペーン実施!
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2019年12月28日(土)~2019年12月30日(月)にて、立川競輪場にて開催されるレースに、合計5,000pt以上ご投票された方の中から、抽選で50名様に5,555ptをプレゼントします。
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・対象レースへの合計5,000pt以上の投票をもって、キャンペーン応募となります。
・キャンペーンは、対象期間中にWinTicket内でご投票いただいた方を対象とします。
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・当選者の発表は当選者への通知をもってかえさせていただきます。
・当選通知、またはポイント付与の時点で、WinTicket 投票会員の権利を失っていた場合は、当選が無効となります。ご注意ください。
・キャンペーンの開催期間、および報酬の内容や報酬付与実施タイミングや時期は予告なく変更となる場合があります。
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2019年の競輪界を締めくくる興奮の3日間を、存分に味わいましょう♪
- ウィンチケット編集部
- WINTICKET(ウィンチケット)のコンテンツ編集チーム。初心者でも0からわかる記事を150本以上執筆した他、グレードレースを中心とした「WINTICKETニュース」、ABEMA 競輪・オートレースチャンネルでの番組の見どころをまとめたレポート記事の執筆を担当。
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