高松宮記念杯競輪ってどんなレース? 予想・観戦方法も紹介!
高松宮記念杯競輪は1950年から続く人気のG1レースです。2010年までは、高松宮家とゆかりのあった大津市の大津びわこ競輪場で開催されてきましたが、翌年からは全国の競輪場にて持ち回りの開催となり、近年は岸和田競輪場にて多く開催されています。
今回は、高松宮記念杯競輪の基礎知識や歴史、開催形式のポイント、予想の立て方などを見ていきましょう。
高松宮記念杯競輪は毎年6月に開催されるG1レース
毎年6月下旬に開催されるG1レースのひとつです。もともと名称に含まれる高松宮家は滋賀県大津市の近江神宮との縁がありました。そのため、1950年(昭和25年)から大津びわこ競輪場で毎年開催されるようになり、1963年(昭和38年)の第14回大会からはG1の特別競輪に認定。
初期は、「高松宮および同妃賜杯」というガールズ競輪も含めた大会で、2010年までは大津びわこ競輪場開催でしたが、大津市の競輪事業撤退によって競輪場が閉鎖。ゆかりの深い大津での開催はできなくなりましたが、その後は全国の競輪場で持ち回りの開催がされています。
東西対抗戦の形式をとる開催形式
高松宮記念杯競輪は、「東西対抗戦」というスタイルで争われます。これは1973年(昭和48年)の第24回大会からの伝統で、初日に特選(東)と特選(西)のレースを開催します。
2日目には、初日の特選(東)と特選(西)のそれぞれの1~4着までの選手に1次予選の1着を加えた選手で青龍賞・白虎賞のレースを実施し東西の代表者が決定します。そして決勝にて東西の選手が対戦します。
高松宮記念杯競輪のレース概要
レースは、1日目~最終日まで4日間の日程で開催されます。4日とも12レース制です。
2020年の第71回大会は、和歌山競輪場で開催されました。6月21日、最終日の決勝12レースの1着賞金は2,850万円で脇本雄太選手が獲得しています。
高松宮記念杯競輪の過去の優勝者
2015年:武田豊樹選手
2015年6月21日に岸和田競輪場で開催され、88期・茨城の武田豊樹選手が優勝しました。
2016年:新田祐大
2016年6月19日に名古屋競輪場で開催され、90期・福島の新田祐大選手が優勝。リオオリンピックの出場を逃した雪辱を果たしました。
2017年:新田祐大
2017年6月18日に岸和田競輪場で開催され、2016年同様に新田祐大選手が連覇。
2018年:三谷竜生選手
2018年6月17日に岸和田競輪場で開催され、奈良・101期の三谷竜生選手が前回の競輪ダービーに続いてグレードレースで優勝。
2019年:中川誠一郎選手
2019年6月16日に岸和田競輪場で開催され、熊本・85期ベテランの中川誠一郎選手が優勝。
2020年:脇本雄太選手
2020年6月21日に和歌山競輪場で開催され、福井・94期の脇本雄太選手が優勝。ただし、新型コロナウィルスの影響で第71回大会は、無観客開催となりました。オリンピック代表選手が初日から全レースで1着という完全優勝でフィニッシュ。圧倒的な強さを示しました。
高松宮記念杯競輪の予想方法
「東西対抗戦」という独特な方式の高松宮記念杯競輪。その予想のポイントはどこにあるのでしょうか。
1973年の第24回大会から続く東西対抗戦の競輪レースで、選手は東日本と西日本のそれぞれから集められます。東は南関東以東、西は中部以西の選手のため、通常のグレードレースと異なりラインが組みにくい場合があることがネックとなります。
ラインの組みづらさをクリアするには、過去の成績をチェックして実績のあるラインを見つけること。また、選手数が集中しているラインにも着目して予想を組み立てましょう。
高松宮記念杯競輪の観戦方法
1950年から続く、伝統ある高松宮記念杯競輪を観戦するおすすめの方法をご紹介します。
高松宮記念杯のような重賞競輪レースは、競輪場に足を運んで楽しむのが一番です。ただし、2020年は新型コロナウィルスの影響によって無観客開催でした。次回大会は開催方法が不透明(2020年7月時点)ですが、これまでどおりに観客を入れての開催なら、ぜひ近年会場になっている岸和田や和歌山などにまで足を伸ばしたいものです。
決勝レースは、日本テレビ系列で放送されています。2014年以降、毎年放映されているので、今後もTV中継での観戦ができるでしょう。
インターネット投票サイトのWINTICKET(ウィンチケット)なら、動画でライブや実況中継を自宅や外出先から視聴可能です。忙しかったり、競輪場まで足を運べなかったりする人でも気軽に観戦できます。
WINTICKET ライブ実況・中継ページ
次回の第72回大会は、2021年6月17日~20日から、岸和田競輪場で開催予定です。
まとめ
半世紀以上の歴史をもつ高松宮記念杯競輪は、東日本と西日本の在籍選手に分かれて対戦する東西対抗戦の伝統レースです。長らく大津で開催されてきましたが、2013~2019年にかけては岸和田競輪場が使われるケースが多くなっています。
開催場所やレースのスタイルは変わっても、「宮杯」という相性で競輪ファンに親しまれているのが特徴です。独特の対戦方式のため、ラインが組みにくい場合もあるのが醍醐味のひとつ。WINTICKETなどで予想立てや動画観戦を通して、4日間にわたって繰り広げられG1レースを思う存分楽しんでみてはいかがでしょうか。
参考
- ウィンチケット編集部
- WINTICKET(ウィンチケット)のコンテンツ編集チーム。初心者でも0からわかる記事を150本以上執筆した他、グレードレースを中心とした「WINTICKETニュース」、ABEMA 競輪・オートレースチャンネルでの番組の見どころをまとめたレポート記事の執筆を担当。
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