ヤンググランプリ2021 出場選手決定!
『KEIRINグランプリ2021(GP)』の前日、12月29日(水)におこなわれる『ヤンググランプリ2021(G2)』の出場予定選手が10月27日(水)にJKAより発表された。正選手9名と補欠選手1名は以下の通り。
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《ヤンググランプリ2021出場予定選手》※平均競走得点上位順
〈正選手〉
○山口 拳矢(ヤマグチ ケンヤ) S2・岐阜・117期 初出場
○寺崎 浩平(テラサキ コウヘイ) S1・福井・117期 初出場
○高橋 晋也(タカハシ シンヤ) S1・福島・115期 2回目
○町田 太我(マチダ タイガ) S2・広島・117期 初出場
○佐々木 悠葵(ササキ ユウキ) S2・群馬・115期 初出場
○石原 颯(イシハラ ハヤテ) S2・香川・117期 初出場
○坂井 洋(サカイ ヨウ) S1・栃木・115期 2回目
○小原 佑太(オバラ ユウタ) S1・青森・115期 2回目
○伊藤 颯馬(イトウ ソウマ) S2・沖縄・115期 初出場
〈補欠選手〉
●菊池 岳仁(キクチ タケト) S2・長野・117期
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「選考基準」はこのようになっている。
■選考期間:2021年(令和3年)1月~9月(※1)
■最低出走回数:36出走(※2)
■選考対象:第115・117・119期生(※3)
■選考方法:
①開催時S級在籍で、平均競走得点上位者
②東京オリンピック自転車競技トラック種目代表選手
③残余は開催時A級在籍で、平均競走得点上位者
※1:第119期生は7月~9月
※2:第119期生は7月~9月の3カ月間で12出走
※3:KEIRINグランプリ有資格者は除く(正選手のみで補欠選手は含まない)
ポイントとなるのは9月におこなわれた第37回『共同通信社杯(G2)』で優勝し、年間獲得賞金ランキング8位(10月27日現在)に付けて、GP出場当落線上にいる山口拳矢であろう。
GP正選手となればヤンググランプリ出場はなくなる。GP補欠選手となるか、正選手にも補欠選手にも選ばれなければヤンググランプリ出場となるのだ。
前述の選考基準を見ていただければわかるように、デビュー当年での出場はかなり難しい。そうなると競輪選手としてヤンググランプリに出場できるのは、実質たったの2回限り。トップ選手であればヤンググランプリの称号は是非欲しいところであろう。
ヤンググランプリか、KEIRINグランプリか……山口の胸中や、いかに。ヤンググランプリ出場となれば優勝候補筆頭に推されるのは間違いない。そうはさせじと立ちはだかるのは、同じく117期の町田太我。養成所時代に1度獲れるだけでも凄いゴールデンキャップをすべての記録会で獲得している強者。ゴールデンキャップを1度しか獲れていない山口への対抗心は強いはずだ。中四国勢の同期として仲が良く、近況調子が良い石原颯と連係すればかなり強力なラインとなる。
そこに待ったをかけるのが補欠の菊池岳仁と共に養成所早期卒業を果たしている寺崎浩平だ。同期よりも一足早く卒業しているプライドがある。自転車トラック競技ナショナルチームのメンバーとしても負けるわけにはいかない。
何かと話題の117期に必死で対抗するのは、今年で出場が最後となる115期の面々。競輪学校時代にハイパフォーマンスディビジョン(HPD)としてナショナルチームと共に練習してきた高橋晋也や坂井洋、小原佑太は自力型の選手が集まるヤンググランプリのようなレースでこそ、力を存分に発揮してくれるはずだ。現在もナショナルチームに所属している小原と寺崎、そしてかつて所属していた高橋が共闘してレースを組み立ててくると、いわゆる“競輪”慣れしている山口や町田、石原は苦戦を強いられるかもしれない。
残った2人、佐々木悠葵と伊藤颯馬は同期で友人。今年、急成長をしたこの2選手がラインを組んでくるかもしれない。そうなると2分戦、もしくは実質3分戦になる可能性もある。山口が出場せずに菊池が上がってきたら、同地区である佐々木のラインの先頭になって、いつものように徹底先行を仕掛けてくることも予想される。
果たして巧みな位置取りがくり返される“競輪”が展開されるのか、それとも“ケイリン”のように入れ替わりが激しいハイスピードなレース展開になるのか……様々な予想が渦巻く『ヤンググランプリ2021』、実に楽しみな若手トップ選手たちの競演である。
- ウィンチケット編集部
- WINTICKET(ウィンチケット)のコンテンツ編集チーム。初心者でも0からわかる記事を150本以上執筆した他、グレードレースを中心とした「WINTICKETニュース」、ABEMA 競輪・オートレースチャンネルでの番組の見どころをまとめたレポート記事の執筆を担当。
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