競輪コラム

PIST6(250競輪)はいつから開幕?年間スケジュールやシーズンの流れを解説!

競輪は従来の形を変え、新しく250競輪として、生まれ変わろうとしています。
千葉市の新しい取り組みによって、競輪は国際基準に合わせたケイリンとしての取り組みが始まっています。

今までは若者が少ないとされ、60代に人気の競輪でしたが、新規ファンの獲得や新しさを見せていきたいスポーツとしての競輪が動き始めました。

本記事では、そんなPIST6の開幕時期や年間スケジュール、シーズンの詳細を解説します。

PIST6(250競輪)とは?

PIST6は250競輪とも呼ばれており、1周250メートルの木製の走路を6人の選手でレースをおこなう競技です。従来の競輪は、333〜500メートルのアスファルトかコンクリートの走路を7〜9人で競い合い勝敗を決定する競技となっています。

PIST6は個人戦の様相が強くでており、9人でおこなわれるチーム戦の要素が強い競輪とは、一線を画した競技となっています。PIST6は初心者にもわかりやすく、国際標準の「ケイリン」の形式であることから、スポーツとしての魅力を最大限に引き出すことが期待されています。今後PIST6という新しい「競輪」の気運はさらに高まるのではないでしょうか。

PIST6(250競輪)は2021年10月から開幕!

PIST6は2021年10月2日(土)から開催されることがプレスリリースにて発表されました。株式会社PIST6によると、新たに建設された「千葉JPFドーム」にて、PIST6 Championshipが開催されます。

PIST6 Chamionshipは、日本初の自転車トラックトーナメントとなるイベントであり、日本国内の選手はもちろんのこと、ワールドクラスの選手を含めた総勢約800名によるスポーツエンターテインメントです。

新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく緊急事態宣言が発出されていることから、10月末までは無観客開催となっています。しかし、今後入場が可能な時勢になってくることで、アートやフード、ファッションなどが融合した競技を楽しむことができるようになるでしょう。

1日のスケジュール

PIST6の1日のスケジュールには決まりがあります。1日の日程は必ずデイ、ナイトの二つの時間帯に分割して開催しており、優勝者を決めるために、土曜日と日曜日の2日間に渡ってレースが開催されることがスケジュールの大きな流れです。

デイは11時から順次レースが始まり、ナイトでは16時30分からその日のレースをおこないます。土曜日のデイは1次予選、ナイトは2次予選によって日曜日の準決勝、決勝への選手が決まる仕組みです。日曜日のナイトでは、順位決定戦と熱い決勝戦がおこなわれ、会場にある大型ビジョンにてレースの臨場感を楽しむことができるでしょう。

また、エンターテインメントとして特徴的なことが、レースの合間のパフォーマンスやコンテンツです。家族や友人とも楽しめる時間帯のため、レースだけではなくパフォーマンスにも注目です。

年間スケジュール

PIST6 Championshipでは年間スケジュールが決まっており、6つ期間で構成されています。まずは季節ごとのスプリングシーズン、サマーシーズン、オータムシーズン、ウィンターシーズンがあり、次いでワイルドカードが開催され、王座を手にするための36名を選出していく流れとなっています。

「年間チャンピオン」を選出する年間ファイナルの期間では、ファイナリストである36名による王座を決める熱い競い合いがおこなわれるでしょう。最速の称号を取得する選手と熱狂を会場で体験してください。

今年度は10月開催ということで、4シーズンに分けた開催は次年度以降の調整がされています。まずは変化していく競輪の流れを感じてみるのがよいでしょう。

シーズンの流れ

シーズンは季節に合わせておこなわれるトーナメントバトルです。年間ファイナルに出場するため、各シーズンから6名が選出される仕組みとなっています。そのため、シーズンごとの6名を選出しなければなりません。

4月上旬から始まるスプリングシーズンでは、第6週までをシーズンファイナル選出のためのレースとして開催します。第7週、第8週はスペシャルマッチが開催され、第9週にシーズンファイナルレースがおこなわれ年間ファイナルに出場する6名の選出が完了します。

このシーズンレースが4シーズンおこなわれ、24名が選出され、3月上旬のワイルドカードで12名の選出がおこなわれることで、年間ファイナルが争われます。各シーズンを戦い抜いた強者たちによるレースは圧巻の展開になるのではないでしょうか。

PIST6(250競輪)の楽しみ方

PIST6は従来の競輪とは違った新しいケイリンの形式をとっています。250競輪として自転車競技法にのっとり、楽しむのはもちろんのこと、エンターテインメントとしての楽しみ方が期待されています。

会場にはアート、フード、ファッションなどのすべての要素が用意されており、今後会場が解放されることで、家族でも個人でもビギナーから楽しめるスポーツとしての魅力を楽しむことができるでしょう。

従来の競輪との違い

従来の競輪はチーム競技の面が強く、出場選手は9人となっていました。けんせいなどによる駆け引きがあることや他の選手との連携など、接触も多くあり、その奥深さや内容の複雑さから、若者には人気があまりありません。年齢層も60代が多いことから、高齢者向けといわれている公営競技といわれています。

そこで登場したのが今回の250競輪です。競輪の常識をくつがえす、6人制とすることや、けんせいを禁止とすることによって、純粋な脚力勝負とするシンプルな戦いが期待されています。

若者にとって理解しがたい奥深さや駆け引きを単純にすることで、ビギナーでも入りやすく、そして国際基準に合わせることでスポーツとしてのケイリンを強めたい狙いがあります。若者もわかりやすく、視覚的な盛り上がりを兼ねた新しいスタイルです。

車券の購入方法

公営競技としての競輪の役割も存在しており、車券はインターネットからの購入のみとなっています。特定のサイトからの購入のみとなっており、賭式は単勝、賭式は単勝、二車単、二車複、三連単、三連複、ワイドの6賭式です。

エンターテインメントとしての楽しみ方や、若者を取り込むという意味で、車券の購入方式をインターネット上からのみとしているといえるでしょう。新しいケイリンのスタイルの確立、家族連れでも楽しめるスポーツとしての競技を楽しむにもうってつけです。

従来の競輪と勝手が違うため、世代によっては関わりづらくなったと感じるかもしれませんが、さまざまな年代の人が楽しめることで、スポーツとしての知名度を上げていくことができるでしょう。

海外選手も参戦予定

10月2日(土)の開催に関しては、新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく緊急事態宣言が発出されていることから、入国制限などがありますが、今後緩和され次第、海外のトップレーサーの参戦が予定されています。

すでにPIST6の公式サイトでは注目の海外選手が紹介されており、さまざまな国籍の屈強な選手たちが紹介されています。選手のステータスも、スピード、パワー、スタミナ、テクニック、メンタルの5つの要素で確認することができます。

今後レースが始まっていくごとに、通年のタイムトライアルベストや勝率なども更新されていくため、選手たちの個別の評価が確認できることも新しい試みの一つといえるでしょう。

まとめ

PIST6の概要から、各期間のスケジュール、シーズンの流れや楽しみ方、見どころを解説してきました。従来の競輪の良いところは踏襲しつつ、スポーツとしての新しいケイリンの魅力はもちろんのこと、ビギナーも楽しめる内容になっていることで、今後の展開に期待が高まっていくでしょう。

10月2日(土)のスタートと同時に配信される実況生放送からも目が離せません。エンターテインメントとしてのケイリンの始まりを見届けましょう。

ウィンチケット編集部
WINTICKET(ウィンチケット)のコンテンツ編集チーム。初心者でも0からわかる記事を150本以上執筆した他、グレードレースを中心とした「WINTICKETニュース」、ABEMA 競輪・オートレースチャンネルでの番組の見どころをまとめたレポート記事の執筆を担当。

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