玉野競輪の歴史と特徴を徹底深堀! バンクの特徴と特別競輪について解説!
玉野競輪場の歴史
「アートの島」として有名な香川県の直島や小豆島への玄関口、岡山県玉野市の宇野港。そのすぐ近くにある『玉野競輪場』は戦後復興支援の一環として、1950年(昭和25年)に開設されました。
観客席から瀬戸内海を一望できる、風光明媚なすり鉢状の400mバンクでは2000年(平成12年)には『ふるさとダービー』、2005年(平成17年)には『西王座戦』、2010年(平成22年)には『東西王座戦』が開催されました(いずれもかつておこなわれていたG2)。
2016年(平成28年)1月11日より頻繁にミッドナイト競輪が実施されていることもあってか、近年の玉野といえば夜開催のイメージが強く、同年11月19日から『シャイニングナイトレース』というナイター競走もおこなわれています。そして2022年(令和4年)7月16日から18日にはG2『サマーナイトフェスティバル』の開催も予定されています。
2020年(令和2年)より大規模な改装工事がおこなわれており、競輪場併設としては全国初となる、選手宿舎を兼ねたホテルが場内に造られています。1コーナーのすぐ横が建設予定地となっていて、完成すれば客室からレースを観戦することができます。2022年3月予定の開業が待ち遠しいですね。
なお、完成後は競輪場を盆踊り大会や花火大会の会場として利用したり、パラ競技やトライアスロン大会、その他学生の合宿にも使えたりするとのこと。1962年(昭和37年)の国体秋季大会・自転車競技会場に使用されて以降、岡山県でおこなわれる自転車競技の会場としても知られています。
玉野競輪場のバンクについて
バンクはとても走りやすく、クセも少ないと選手の間では評判です。直線は47.9mと、400バンクで2番目に短く(400バンクで一番長いのは武雄競輪の64.4m、一番短いのは佐世保競輪の40.2m)、カントも30°37′33″とキツくないため(400バンクで最もカントがキツいのは松阪競輪の34°25′29″、緩いのは西武園競輪の29°26′54″)、先行有利に思われますが、海から吹く風がバックで向かい風になることが多く(冬場は特に強く吹く)、先行逃げ切りは決まりづらいです。雨の後は風が強くなる傾向にありますので、注意しましょう。
玉野競輪の記念競輪は?
記念競輪(G3)は『瀬戸の王子杯争奪戦』。今年、2021年(令和3年)は改装工事で使えないため、3月4日(木)から7日(日)の4日間、広島競輪場でおこなわれました。優勝したのは玉野が準地元といってもいい、松浦悠士選手(SS・広島・98期)でした。
地元有力選手としては岩津裕介選手(S1・岡山・87期)、柏野智典選手(S1・岡山・88期)、河端朋之選手(S1・岡山・95期)、取鳥雄吾選手(S1・岡山・107期)などが挙げられます。若手有望株は晝田宗一郎選手(S2・岡山・115期)に畝木聖選手(A2・岡山・117期)など。畝木選手のお兄さん、畝木努選手(A1・岡山・107期)も活躍しています。
ガールズでは三宅愛梨選手(岡山・104期)、三宅玲奈選手(岡山・108期)という姉妹が玉野のファンを魅了しています。
玉野競輪ユニークなキャラクター「ガッツ玉ちゃん」
マスコットキャラクターはユニークな顔をしたマッチョな競輪選手をイメージした『ガッツ玉ちゃん』。いわゆる"ケツアゴ"が特徴の愛らしいキャラで、玉野競輪場のCMなどでも活躍が見られます。『玉野けいりん』公式ページでは過去のコマーシャル動画がまとめられていますので、是非ご覧になってみてください。
というわけで、いよいよ来年、2022年(令和4年)の春にリニューアルオープンする『玉野競輪場』。競輪ファンとしては是非とも、場内ホテル宿泊の旅打ちに行ってみたいですね!
- ウィンチケット編集部
- WINTICKET(ウィンチケット)のコンテンツ編集チーム。初心者でも0からわかる記事を150本以上執筆した他、グレードレースを中心とした「WINTICKETニュース」、ABEMA 競輪・オートレースチャンネルでの番組の見どころをまとめたレポート記事の執筆を担当。
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