【EXデータで展開予想!】ヤンググランプリ2020
「KEIRINグランプリシリーズ2020」初日はティアラが最も似合う女王・児玉碧衣が圧勝。「ガールズグランプリ」3連覇を飾った。
さて、2日目はデビュー3期以内しか獲ることができない「ヤンググランプリ」。今年のヤング優勝者は誰になるのか?
【EXデータで展開予想!】ヤンググランプリ2020
まずは、出走表を見てみましょう。
新人ばかりなので当然といえば当然だが、脚質“逃”がずらっと9名、揃っている。昨年は全員単騎だったが、今年は同県で練習仲間などがいることもあって、前検のコメントから並び予想はこうなった。
しかし③宮本がコメントで①松井の後ろを取りたいと言っているので①と③は連係する可能性が濃厚。出走表の『基本情報』にある「S」回数は⑧小原が断トツに多いことからわかるように、Sを取るのは⑧小原という見方が濃厚なので、以下のような四分戦での周回になりそうだが……。
⑧②・①③・⑤④・⑦⑨・⑥
⑥河合が⑦黒沢-⑨森田の埼京ライン3番手には付かずに、前々で攻めたいとコメントで語っていることから、この並びも見えてくる。
⑥・⑧②・①③・⑤④・⑦⑨
⑥は最初に⑦⑨の後ろへ付いたとしても、青板バック辺りの早めから動いてインを切り、この並びになる可能性が高い。⑧小原は引いて打鐘ガマシで逃げるという戦法で行きたいからこそのS取りだろうから、上がってきた⑥河合を誘導との間に“間違って”すんなり入れてしまうのではなかろうか。
次に、EXデータを見てみます。
⑥に続いて動かざるを得ないのは⑦黒沢。『EXデータ』の「かまし成功率」が50%(1/2)なのに対して「つっぱり成功率」が100%(4/4)という数字からして、赤板ホームで誘導を外して前に出たい⑥が動いたからには早めに付いて行くしかない。結果、赤板ホームまで⑧にフタをする形に。
昨年8番手から届かず悔しい思いをした①松井。競輪祭で漢字の“競輪”の面白さを感じたということもあってすんなり引かずに⑦⑨の後ろに付いて中団を取ろうとするだろうが、そうはさせじと⑤坂井が⑦⑨の後ろへすかさず上がる。
⑤坂井は昨年11月にS級初優勝を飾っている。冬の平塚には良いイメージしかない。予想外の動き出しにも迷わず即座に体が反応するだろう。結果、赤板ホーム手前ではこのような形に。
⑦⑨・⑤④
⑥・⑧②・①③
爪痕を残したいとコメントしていた⑦黒沢が赤板ホームにて、2周逃げ切る気合いで一気の踏み上げ。⑥河合はその後ろに入りたいところだが、なんなら⑦の上から行ってやろうというくらいの⑤坂井が即座に付いてくるため、入れないはず。⑤④の後ろに①松井が続いて、引いた⑧小原がさらに続いて、打鐘手前ではこのような並びになっていることが予想される。
⑦⑨・⑤④・①③・⑧②・⑥
さあ、打鐘……と、その前に『EXデータ』の「かまし成功率」100%(8/8)で「つっぱり成功率」0%(0/0)という⑤坂井が前にいることをわかっている⑧小原は、先に上がらないと⑤坂井に中団から出られてしまうと考えて、2コーナーから早々に上がっていくのではなかろうか。そこをすんなり出させないのが「つっぱり成功率」100%(4/4)の⑦黒沢。いやいや、一気に出ますよというのが「かまし成功率」100%(6/6)の⑧小原。この一騎打ちの結果はいかに。
出走表の『対戦成績』を見ると、新人同士ということもあってデータはない。「競走得点」は⑦黒沢のほうがわずかに上。勝率も⑦黒沢が僅差で上。『EXデータ』の「ライン先頭の成績」は⑧小原のほうが微差で上。「400バンクの成績」も⑧小原が辛勝という感じだが、ほぼ五分。今日の平塚競輪場の天気は晴れ予報ということで「晴れの成績」を見てみると、こちらも⑧小原にやや分があるが五分と言ってもいいレベルの差しかない。
つまりほぼ互角の争いということならば、「爪痕を残したい」とコメントしている⑦黒沢のほうが気持ちで上と見て、最終1コーナー過ぎ辺りにはつっぱりきっていると予想する。⑧小原は後退、自力のある②高橋は残り。⑥河合も②に付いている。その後ろから追い上げて、2コーナーから一気に捲りへ出るのが、地元の雄・①松井宏佑だ。
本日の平塚競輪場、16時頃は東の風1~2m。バックのスタンドが壁になって風の影響はほぼ受けないと見る。つっぱり勝負で脚を使った⑦黒沢には①松井を止められないだろう。ならばと自力で出たい⑨森田だが、同県で練習仲間の番手捲りにはいささか躊躇してしまうはず。そこに合わせるのは⑨の後ろで控えていた⑤坂井。ダッシュ力には定評があるので、踏み遅れずに合わせる可能性は十分にある。
しかしメンバー中、脚力ナンバー1であることは間違いない①松井が相手。カントはさほどキツくない平塚バンクだとしても、2コーナーを使って加速してきている①松井に⑤坂井が合わせきれるとは考えづらく、3コーナーでは①松井がトップに立っているだろう。そのまま、直線へ。
最後は近況、調子の良い番手③宮本との勝負だが、本格的に脚を使ったのは最終2コーナーからという②松井を差すのは容易じゃない。結果は……。
①松井優勝! 地元・平塚でヤンググランプリ制覇! 今度は郡司のためではなく、自分のために大泣き!!
……といった、明日の新聞一面が見えてくる。2着はさすがに千切れることはないだろうから、番手の③宮本。3着は捲りに付いていけていれば②高橋。乗り換えが上手くいっていれば⑥河合。松井の捲りに合わせて3番手に納まっていれば⑤坂井。番手発進していれば⑨森田で、買い目は……。
①-③-②⑤⑥⑨の4点勝負!!
参考リンク
● ヤンググランプリ2020 大会展望・注目選手
●要チェック!KEIRINグランプリ2020 出場選手のSNSまとめ
● 【新機能】出走表がさらに充実!EXデータ
● 【徹底解説】WINTICKET EXデータの予想への役立て方
● WINTICKET EXデータ解説「かまし」 編
●WINTICKET EXデータ解説「つっぱり」編
● WINTICKET EXデータ解説「ちぎり」 編
● WINTICKET EXデータ解説「ちぎられ」編
● WINTICKET EXデータ解説「飛びつき」編
● WINTICKET EXデータ解説「競り」 編
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- ウィンチケット編集部
- WINTICKET(ウィンチケット)のコンテンツ編集チーム。初心者でも0からわかる記事を150本以上執筆した他、グレードレースを中心とした「WINTICKETニュース」、ABEMA 競輪・オートレースチャンネルでの番組の見どころをまとめたレポート記事の執筆を担当。
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