ヤンググランプリ2021出場 町田太我選手インタビュー
ヤンググランプリ2021に出場する町田太我選手。出場にかける思いや意気込みを伺いました。
── ヤンググランプリ出場、おめでとうございます!まずは、いまの気持ちをお聞かせください。
ありがとうございます!若手選手だけのグランプリということで、ここに出場できることをたいへん光栄に思います。
── ヤンググランプリへの出場を、ひとつの目標とされていたのでしょうか?
そうですね。デビュー後に目標としていたレースですから、まずは第一段階をクリアしたという感じです。師匠(吉本哲郎選手)や練習仲間からも、出場おめでとうと言っていただきました!
── ではまず、今年のここまでを振り返っていただきましょう。6月には松山記念で優勝して、GIII初優勝を達成されましたよね。非常にレベルが高いと評判だった117期のなかでも、町田選手が最初に記念を勝っています。
自分としては、このような成績が残せるとは思っていなかったんですよ。おかげさまで、すごく充実した1年だったと思います。
── それはちょっと意外なお言葉ですね。昨年の時点でも、今のご活躍を予期させるものが十分にあったと思うのですが。
いやでも、GIIIをこんなに早く獲れるとは本当に思っていなかったんです(笑)。獲れるとしても、もう少し先かな……と自分のなかでは思い描いていたので。だから、自分でもびっくりしています。
── 117期では町田選手のほかに、山口拳矢選手が共同通信社杯(GII)で優勝されていますね。あとは寺崎浩平選手も、自転車競技で世界選手権に出場されるなど活躍されています。こういった同期の活躍は刺激にもなるし、負けてはいられないという「焦り」が出てきたりもするのではないかと。
いい刺激にはなりますが、それによる焦りはないです。拳矢さんとか寺崎さんは、僕よりも格上の「別次元の存在」だと思っていますから。
── とはいえ町田選手も、FIについてはこのところ、決勝戦までいくのが当然といった感じになっているじゃないですか。レースを観ている側の感覚として、別次元というほど大きな差は感じないのですが。
う~ん、そうですかね? 確かにFIでは決勝戦までけっこう勝ち上がれていますが、それでもまだまだ差があると思っています。スピードが2人とも別次元なんで、自分からすると、まだまだ追いつけていない感じなんですよ。
── 町田選手の走りも、若手選手のなかでは十分に別次元です(笑)。そう感じているファンは、かなり多いと思いますよ。
ホントですか(笑)。だったらうれしいですね……ありがとうございます。
── 今年も残り少なくなってきました。年末のヤンググランプリへ向けた練習や調整などは、もう始められていますか?
いいえ、まだですね。12月初旬に地元の広島で記念があるので、そこを目標とした練習に切り替えて。ヤンググランプリについては、広島記念が終わった後で考えようと思います。
── 準決勝で敗退してしまった防府記念のリベンジというわけではないでしょうが、広島記念はかなり力が入る一戦になりそうですね! ぜひ、優勝を目指して頑張っていただきたいところです。
松浦さん(松浦悠士選手)がいるので、さすがに優勝は厳しいと思います(笑)。でも、松浦さんと一緒に決勝戦に乗るのを第一目標に、頑張りたいです!
── 競輪の世界には「地元三割増し」なんて言葉もありますからね。それに、ここで3着までに入れば、来年の競輪祭出場を早々と決めてしまえますよ。
だったらなおさら、狙っていくしかないですね!
── ヤンググランプリには初出場ですから、周りの先輩方などからアドバイスを受けることもあると思うのですが、いかがでしょう?
アドバイスはいまのところ、誰からも頂戴してないですね。でも、もっとレースが近くなった段階で、いろいろ尋ねてみたいとは考えています。
── なるほど。では、もう少し踏み込んだ質問もさせてください。同期の石原颯選手も、ヤンググランプリ出場を決められていますよね。町田選手が広島で石原選手が香川ですから、中四国での連係もありそうだなと。そのあたり、もう話はされていますか?
ハイ、石原さんとはもう話していますよ。連係することも決めていて、僕が前、石原さんが後ろでヤンググランプリを戦うつもりです。
── もうそこまで決まっていたんですね! では、広島記念が終わってから、一緒に練習されるプランなどもあるのでしょうか?
まだコロナ禍が完全に落ち着いたわけではありませんから、県外移動はできるだけ避けているんですよ。機会があれば……とは思いますが、一緒に練習というのは、ちょっと厳しいかもしれません。
── なるほど。では次に、ヤンググランプリでの戦い方などについても、少し聞かせてください。出場するメンバーをご覧になっての印象はいかがですか?
いやもう……強い人しかいませんよね。でも、ここで自分の力を出し切れた場合にどんな結果が出るのか、楽しみではあります。
── しかも、出場する「全員」が自力選手。ここまで自力選手が揃うというのは、自動番組編成方式でレースが組まれる共同通信社杯でもないとあり得ませんよね。
それもあって、どういった展開になるかはかなり読みづらいです。当然、主導権争いはかなり激しくなるでしょうし。
── 絶対にマークしておきたい選手や、町田選手が普段から意識されているような選手がいれば教えてください。
意識する選手は……いやもう、全員ですよ(笑)。僕の場合は、どうこう言える立場ではないというか。全員がライバルなので、全力を出し尽くすだけです。
── では、レースの組み立てについてはどうでしょう。今回の出場メンバーならば、展開的に「前受け」でスタートするのと「後ろ攻め」とでは、どちらのほうがよさそうなイメージでしょうか?
これについては……あまり言いたくないなあ(笑)。車番が発表されないことにはなんとも言えない部分でもありますし、レース展開の“カギ”となる部分でもあるので、現時点ではノーコメントでお願いします。
── わかりました(笑)。石原選手との連係が決まっていると教えてもらえただけでも、大収穫です。そういえば、さっきからちょっと気になっていたんですが、石原選手のことを「石原さん」と呼ばれているじゃないですか。それは、同期であっても石原選手のほうが年上だから……なんでしょうか?
あ、それはあくまで、取材という「よそ行きの場」だからですよ。普段は呼び捨てどころか、「おい」とか「お前」なんて言ってる感じですね(笑)。
── これはオールスター競輪(GI)のときにも感じたんですが、石原選手とは本当に仲が良さそうですよね。一緒にポーズを決めたりとか。
そういえば、腕をクロスさせるポーズ、一緒にやっていましたね(笑)。
── その繋がりの深さも、ヤンググランプリで連係する際には大きな武器となりそうですね。では、レースを楽しみにしているファンに、どんな走りを見せたいですか?
とにかく、すべてをここで出し尽くします。そんな自分のアツい走りを、ぜひ見てほしいです!
── 最後に、今年の集大成となるヤンググランプリに向けて、意気込みとメッセージをお願いします。
ヤンググランプリでは、石原さんとワンツー目指して頑張ります。応援、よろしくお願いします!
「KEIRIN GRAND PRIX 2021」公式特設サイトにて出場選手インタビュー公開中
- ウィンチケット編集部
- WINTICKET(ウィンチケット)のコンテンツ編集チーム。初心者でも0からわかる記事を150本以上執筆した他、グレードレースを中心とした「WINTICKETニュース」、ABEMA 競輪・オートレースチャンネルでの番組の見どころをまとめたレポート記事の執筆を担当。
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