競輪初心者向け!初めての人のために予想の仕方からレースの仕組みまで徹底紹介
「競輪をやってみたいけど、ギャンブル要素が強いから損することが怖い」「初心者でも始められるの?」と不安を抱えている方は多いでしょう。
競輪は競馬などほかの公営競技よりも比較的予想がしやすく、初心者でも楽しめることが魅力です。競輪には7種類の賭式があり、自分の目的に合わせた遊び方もできます。
この記事では、競輪を知りたい方のために、予想の仕方からレースの仕組みまで徹底紹介します。
競輪は公営競技の1つ!
競輪は競馬、ボートレース(競艇)、オートレースと並ぶ公営競技の1つです。
7〜9人の選手が自転車でバンクを周回して1位を競い合います。
バンクを4〜6周するので単純なスピード勝負ではなく、相手との駆け引きの要素が強いことも醍醐味です。競輪は心理戦とも呼ばれており、「展開7割:実力3割」の「ドラマチックなレース展開になることも魅力です。
ギャンブルに対して良いイメージを持っていない方も多いですが、1948年に誕生して以来、売上金の一部をスポーツやものづくり、社会福祉の増進など、社会に役立つ活動を支援しています。
競輪と他の公営競技の違いは「運だけではない」ところ!
競輪には心理戦が多く「運だけではない」という特徴があります。
競輪はチーム戦と個人戦の両方があり、レースの序盤から中盤は仲間同士で「ライン」を形成し、レース終盤になってから誰でも1位を目指せるポジションを編成します。
レース終盤に差し掛かったところでライン内でも1位を目指していくので、「ラインの強さ」「ラインの中で誰が1位になるのか?」という2段階で予想できることも競輪の面白いポイントです。
競輪はいつ・どこで開催されているの?
ここからは、競輪の開催日や時間帯による種類の違いについて解説します。
競輪は毎日開催しているけど時間帯によって種類が違う!
競輪は「日中開催(デイ開催)」「ナイター開催」「ミッドナイト開催」の4種類があり、時間帯やレース数が異なります。
【日中開催(デイ開催)】
日中開催は最も一般的な開催時間で、ほとんどのレースは日中開催で行われます。
- 開催時間/10:30頃〜17:00頃まで
- 開催場/全競輪場
【ナイター開催】
ナイター設備のある競輪場で開催されており、17時以降からも楽しめることが魅力です。
- 開催時間/15:30頃〜20:30頃まで
- 開催場/函館、青森、いわき平、前橋、松戸、川崎など
【ミッドナイト開催】
ナイター開催よりも更に遅い時間で開催されます。夜遅い時間帯のレースになるので、無観客で実施。レースはテレビやインターネットのみとなり、周回数も1周少ないことが特徴です。
- 開催時間/21:00頃〜23:30頃まで
- 開催場:青森、前橋、西武園、奈良、高知など
【モーニング開催】
朝から競輪を楽しみたい方のために開催されており、日中開催よりも約2時間程度スケジュールが早くなっています。
- 開催時間/9:00頃〜14:30頃まで
- 開催場:宇都宮、豊橋、岸和田、広島など
競輪は、毎日さまざまな場所でレースをおこなっているので、自分のライフスタイルに合わせて楽しめることも魅力です。
全国の競輪場で開催!
競輪は全国43ヶ所の競輪場で開催されています。他の公営競技に比べると圧倒的な数を誇っています。
全国各地に競輪場はありますが、下記では主な競輪場をいくつかご紹介します。
全国各地方 競輪場
北日本: 函館、青森、いわき平
関東:弥彦、前橋、取手、宇都宮、大宮、西武園、京王閣、立川
南関東:松戸、千葉、川崎、平塚、小田原、伊東、静岡
中部:名古屋、岐阜、大垣、豊橋、富山、松坂、四日市
近畿: 福井、奈良、向日町、和歌山、岸和田
中国 :玉野、広島、防府
四国:高松、小松島、高知、松山
九州 :小倉、久留米、武雄、佐世保、別府、熊本
各競輪場のアクセスやスケジュールなどを詳しく知りたい方は「競輪場一覧」をご覧ください。
競輪には6種類のレースがある!初心者におすすめなのは「GP」
競輪は「GP」「G1」「G2」「G3」「F1」「F2」の6つのグレードに格付けされます。それぞれのレースは、選手のグレードによって参加資格が決まるので、GPやG1など、上のグレードほどレベルの高いレースを楽しめます。
【GP(グランプリ)】
毎年12月30日に行われる競輪界最高峰のレース。その年に活躍した9名が集結してチャンピオンを決める、一発勝負のレースです。優勝賞金は破格の1億円。競輪選手なら誰でも憧れる大舞台です。
【G1(ジーワン)】
S級上位選手が参加できるレース。4日制以上のGI優勝者はGP出場権を得ることができます。
- 読売新聞社杯 全日本選抜競輪(4日制)
- 高松宮記念杯競輪(4日制)
- 寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(4日制)
- 朝日新聞社杯 競輪祭(4日制)
- オールスター競輪(5日制)
- 日本選手権競輪(6日制)
【G2(ジーツー)】
G1に次ぐ格付けレース。G1・G2開催は、選考基準に基づいて選出された選手のみ出場できます。
- 共同通信社杯(4日制)
- サマーナイトフェスティバル(3日制ナイター)
- ヤンググランプリ(単発レース)
- ウィナーズカップ(4日制)
【G3(ジースリー)】
各競輪場の開設などを記念して開催するレース。S級選手が参加することになっており、原則年1回(4日制)で開催されます。
【F1(エフワン)】
S級選手とA級1班・2班の選手で開催される。レースは原則的に、「S級レース+A級レース(3日制または4日制」で実施します。
【F2(エフツー)】
A級選手のみで行われる1年を通じて最も開催しているレースです。
競輪のレースの流れについて知っておこう!
競輪のレースは、主に「選手紹介」「スタート」「周回」「打鐘」「ゴール」の5つから構成されています。
選手紹介
選手紹介は、レースに出場する選手がバンクと呼ばれる競争路にて周回することです。「脚見せ」や「顔見せ」「地乗り」とも言います。選手の状態やラインの形成からレースの戦術が垣間見える瞬間でもあります。ライバル選手の情報収集をする場にもなるので、選手紹介からレースが始まっていると言っても過言ではありません。
スタート
車券の投票が締め切られると、発送機に選手の自転車の後輪が固定されます。号砲とともに一斉にスタートするのですが、まずは先導員の後を走ります。
選手は自分やライバルのレベル、風向き、風速、バンクの長さを考慮して、自分が有利になる位置を探します。スタート時点から始まる選手同士の心理戦も見所のひとつです。
周回
選手たちが風圧により不利にならないように、先導員が風除けとなって規定の位置まで走ります。レースによって周回数は異なり、ゴールライン横の周回板によって回数が表示されます。
打鐘
ゴールまで残り1.5周の「バック・ストレッチ・ライン」を先頭の選手が通過すると打鐘が鳴り響きます。このときに風除けの役割を担っていた先導員が退避します。打鐘の合図によってレースは佳境に入り、レースのピッチがどんどん上がっていくのです。
ゴール
ラストスパートに差しかかると、選手たちは猛スピードでゴールを目指します。時速70km近いスピードで選手たちが力走する、ドラマチックなレース展開も見どころです。
競輪は途中まではラインでの団体戦、ラストスパートは個人戦!
ラインとは、2〜5人の選手がチームを組んで走る団体戦のようなものです。競輪では選手が勝利を得るために他の選手と連携してレースを進めることがあります。序盤から中盤まではラインを組み、自分が有利になるポジション取りをするのです。
競輪は前半7割が団体戦、後半3割が個人戦といわれています。ラインは風の抵抗を少なくして体力を温存できることや、ライバルのラインをブロックして自分が有利になる戦術を立てられるというメリットがあります。
ラストスパートになると、各選手が1位を目指して動き出します。先頭で逃げ切ろうとする選手やトップ選手にぴったりとついて最後に追い抜く選手、後方で体力を温存しておき、終盤で一気に捲る選手など、人それぞれ戦術が異なります。心理戦とも言われているように、ドラマチックな展開を楽しめることが競輪の魅力です。
選手は脚質のほかに、年齢や性格、経験年数などを考慮してラインを形成します。ラインはただ固まって走行するのではなく、「先行タイプ」「追い込みタイプ」「捲り(まくり)タイプ」と呼ばれる戦術があるのです。
先行タイプ
先行タイプはレースの先頭を走る戦法。先頭集団で風を受けながら走るので負担も大きく、ラストスパートを仕掛けるタイミングが重要です。
先行タイプの中でも「抑え先行」「つっぱり先行」「かまし先行」で分けられています。
抑え先行は、自分より前にいる他の先行タイプのラインまで上がってきて、ゴールまで逃げ切れるタイミングでラストスパートをかける作戦です。
つっぱり先行は、他のラインの選手が後ろから追い越してきそうになっても、それを許さずに内側から強引に先行する作戦です。
かまし先行は、前方にいる他のラインの選手がスピードをあげないうちに後ろから一気にスピードアップをして先行状態を保つ戦法です。
追い込みタイプ
追い込みタイプは、先行型の選手の後方について周回し、最終の直線で一気に抜き去る戦法です。追い込みタイプのなかでも「後続を牽制」「差し」と呼ばれる戦法があります。
「後続を牽制」は、対戦相手を警戒してスタート時はお互い前に出ない様子を指します。後方から仕掛けてくる選手を前でブロックする意味があります。
「差し」とは、ゴール寸前で後方からスピードを上げて先行にいる選手を追い抜くことです。土壇場で順位が変わるので、全く予想ができないレース展開になります。
捲り(まくり)タイプ
捲りタイプは、レース終盤に別ラインの先行選手を後方から一気に追い抜く戦法です。スピードとタイミングが重要なので、経験豊富かつレベルの高い選手が揃ったレースで見られます。
競輪のレースに賭ける前に見ておくべきポイント3つ
「競輪を始めたいけど、レースに賭けるときの判断基準がわかない」と思っている方は多いでしょう。そんな方は、下記でご紹介する「競争得点」「ライン」「オッズ」を参考にしてみてください。
競走得点
競走得点とは、選手の強さを得点化したものです。点数の高い選手はレースで好成績を残すことに期待されているので、予想が大幅に外れる可能性は低く、初心者の方でも簡単に見極めることができます。
直近4ヶ月の成績によって算出されており、一番高い選手の得点は赤、二番目に高い選手は青で表示されているので必ずチェックしましょう。競走得点はWINTICKETの出走表もしくは、競輪場や場外車券場で配布されている出走表で確認できます。
ライン
基本的に強いラインを組んでいるチームは1〜3着になる可能性が高いと予想できます。普段から一緒に走ることの多い選手とタッグを組めば、お互いのクセやタイプを理解しているので、強固なラインを築くことができるのです。また、競走得点の高い選手同士が組むラインや選手同士の相性が良いラインは高順位になる可能性が高いのでチェックしておきましょう。
ラインは同郷や競輪場の仲間と組むことが一般的なので、選手のパーソナリティも把握しておくことが大切です。出生表では選手の基本情報を確認できます。
オッズ
オッズとは、車券の購入金額が何倍の払戻金になるのかを数値化したものです。オッズが低いほど人気があり、高いと人気がないことになります。競走得点やラインから選手の状態を把握して賭けるのですが、安定した成績を残す選手に賭けると人気が集中していることがあり、予想が当たっても大きく稼げないということもあります。ラインやオッズはレース直前にチェックできるので、必ず確認しましょう。
競輪初心者におすすめの車券の買い方
競輪の賭式は全部で7種類あります。
- 3連単:車番で1・2・3着を着順どおりに予想して的中させること
- 3連複:車番で着順にかかわらず1〜3着を予想して的中させる
- 2車単:車番で1・2着を順番どおりに予想して的中させる
- 2車複:車番で着順にかかわらず1〜2着を予想して的中させる
- 2枠単:枠番で1・2着を着順どおりに予想して的中させる
- 2枠複:枠番で着順にかかわらず1〜2着を予想して的中させる
- ワイド:車番で1〜3着内の2車を予想して的中させる
ooooooooooooooooooo
競輪において基本的な賭式は1着と2着を当てる2車単ですが、初心者の方は的中率が高いと言われているワイドでコツを掴むことがおすすめです。どんな着順だったとしても選んだ2車が2着以内でゴールをすれば的中になります。
初心者の方でも的中させるためには3つのポイントを抑えておきましょう。
- 競走得点を見て強い選手を調べる
- ラインを確認して一番強そうなラインを選ぶ
- 一番強そうなラインの中から2人の選手を選んでワイドで買う
競走得点が高い選手は高順位に期待できます。ラインの強さがレースを決めると言っても過言ではないので、期待できるラインから2名の選手を選び、ワイドで購入すると外す可能性も低くなります。
競輪に慣れて高配当を期待するなら、1着・2着・3着を当てる3連単、気軽に楽しみたい方はワイドや2枠複がおすすめです。自分の目的に合わせて楽しめることも魅力です。
まとめ
競輪を始めて学ぶ方のために、予想の仕方からレースの仕組みまで解説しました。競馬、パチスロなどのギャンブルと同じようなイメージがありますが、競輪は他の公営競よりも予想がしやすく、初心者でも少額から楽しめることが魅力です。
なお、各レースの予想については競輪 予想ページよりご確認いただけます。
競輪は全国各地で開催されており、朝から晩までレースをおこなっているので、興味を持たれたら、ぜひ足を運んで楽しんでみてください。
- ウィンチケット編集部
- WINTICKET(ウィンチケット)のコンテンツ編集チーム。初心者でも0からわかる記事を150本以上執筆した他、グレードレースを中心とした「WINTICKETニュース」、ABEMA 競輪・オートレースチャンネルでの番組の見どころをまとめたレポート記事の執筆を担当。
記事をシェアしよう