競輪の大穴狙いは実際にあたるの?大穴を狙う3つの予想のコツを解説
公営競技として競輪を楽しむのであれば、誰しもが購入した車券が的中し、万車券を手にしたいと思うのではないでしょうか。
しかし競輪は実力がそのまま順位に反映されやすい競技のため、オッズが低くなる傾向もあります。
そのため、万車券のような高額な払戻金を狙うには本命選手ではなく、大穴の選手を狙う必要があるでしょう。
また、荒れるレースを予想して狙う必要もありますが、見極め方や大穴を狙う予想のコツを知らなければ的中させるのは難しいかもしれません。
そこで本記事では、大穴を狙って万車券を目指すために使える荒れやすいレースの特徴や3つの予想コツを解説します。
競輪の大穴狙いとは
競輪の大穴狙いとは、勝つ確率が低そうな選手を軸などにして積極的に狙い、的中率よりも的中したときの払戻金の大きさを優先する買い方です。
基本的に競輪選手は日ごろから鍛え上げられた脚力を使って勝負するため、実力勝負で本命選手が勝ちやすい傾向があります。しかし、あえて大穴狙いによって、100円で購入した車券が10,000円を超える万車券に変わることもある買い方です。
ですが、大穴狙いは人気が低く、勝つ確率が低い選手を選ぶため簡単にはあたりません。
大穴狙いで的中させるためには、買い目を増やす資金力が必要だったり、レース展開を予想できる競輪に関する豊富な知識が必要となってくるでしょう。
また、大穴狙いの場合は的中する確率が低いため、ハイリスク・ハイリターンになることは基礎知識として覚えておきましょう。
「この車券を購入すれば100倍以上のオッズがつくから大金をかけよう!」などと、安易な気持ちで大金をかけてしまうと、後々痛い目を見てしまうかもしれません。
荒れるレースは予想できるの?
大穴狙いをするのであれば、まず「荒れるレース」を見極めなければいけませんが、実は競輪には事前に荒れるレースをある程度予想する方法があります。
競輪で荒れやすいレースの特徴は次のとおりです。
- 天候が不安定で雨や風が強い日
- ラインが4つに分かれて細切れになる4分線
- 直線の長い競輪場でのレース
- 初日特選のレース
まず、天候が不安定で雨や風が強い日は狙い目です。
競輪は生身の人間が風を受けながら走るため、風や雨が強い場合には少なからず影響を受けレースが荒れる傾向が増えてきます。
ほかにもラインが4つに分かれる4分戦や直線が長い競輪場でのレースなどが荒れやすい傾向にあります。
これは単純にライン決着、つまりスジどおりの決着になりづらく、スジ違いでレースが決まるからです。
スジ決着になってしまうとオッズが低くなりますが、スジ違いであればある程度の払戻金も期待できるでしょう。
そのため、荒れるレースを事前に予想するためには「スジ違い」になるレースをいかに見極めるかが重要になります。
大穴を狙う予想のコツ
競輪で大穴を狙うためには、大前提として荒れやすいレースを見極めなければいけません。そして、荒れるレースを見極めたら次は車券の予想です。
もちろん、荒れるレースを見極めても人気のある選手を購入していたら大穴を狙うことはできません。
軸予想などを外して、基本の買い方を捨てる
競輪予想する際にまず確認するのが、競走得点や階級からわかる選手個人の実力でしょう。実力のある選手が勝つ確率が高いのは当たり前ですが、それでは大穴狙いにはなりません。
そこで、出走表を確認して「S級選手だから勝てそう」「競走得点が高いから実力がありそう」などの基本的な競輪予想の方法は捨てましょう。
実力のある選手を軸から外すだけでも、オッズが高くなり大穴を狙いやすくなってきます。
また、軸を決める際に「人気選手の方が勝ちそうだな…」と軸をぶらしてしまうと、オッズが低くなってしまうので注意してください。
ラインを見てオッズ買いを検討する
競輪はお互いが有利なポジションや展開を進めていけるように、ラインと呼ばれる隊列を組んで走行します。
そのため、出走前の並び予想などでラインの組み合わせを確認し、レース展開を予想するのが大穴狙いへの近道です。
各ラインに属する選手の脚質や得意な決まり手を考慮しつつ、オッズが高くなるほうを考えてみましょう。
人気の高い選手にマークする選手を想像する
レースでは各ラインそれぞれが有利なポジションに位置づけるために走行していますが、実力が高い選手が先頭を引率するラインが勝利する可能性が高い傾向にあります。
つまり、人気が高く実力のある選手の後ろに走る番手選手も車券に絡みやすいといえます。
番手選手も人気選手だった場合は大穴狙いには向いていませんが、番手選手が人気薄の選手だった場合は狙い目です。
人気が低くても車券に絡む可能性が高く、ちょっとしたレース展開で番手選手が一着になることもあり、高配当が狙えるチャンスです。
また、番手に位置づける選手は当日の天候や脚質などによっても変わるため、あらかじめ出走表や登録地をチェックするようにしてください。
競輪の大穴予想は「4・6・8(ヨーロッパ)」で狙う!
競輪で大穴を狙う買い方として、「4・6・8(ヨーロッパ)」というものがあり、車番が4番の選手、6番の選手、8番の選手を指しています。
基本的に4番の選手、6番の選手、8番の選手全員が絡む車券を表しているのではなく、「2-3-4」「8-1-3」のように4番の選手、6番の選手、8番の選手のうちひとりでも3着以内に絡むと「4・6・8(ヨーロッパ)」と呼びます。
万車券を狙える「4・6・8(ヨーロッパ)」とは
まず、大前提として「4・6・8」(ヨーロッパ)はガールズケイリン・ミッドナイト競輪などの7車立てのレースでは使えないことを覚えておいてください。
「4・6・8(ヨーロッパ)」が万車券を狙える理由には、競輪のレースでの枠順が大きく関係しています。
9車立てのレースでは、1枠から6枠までありますが、選手の振り分けは次のとおりになっています。
- 1枠:ひとり
- 2枠:ひとり
- 3枠:ひとり
- 4枠:ふたり
- 5枠:ふたり
- 6枠:ふたり
基本的に1枠から3枠までに入る選手は、競走得点が高かったり、階級が上の強い選手がひとりで入ることが多くなっています。その反面、4枠から6枠には「強い選手と弱い選手」が同じ枠に入ります。
つまり、1枠から3枠には強い人気選手が各ひとり、4枠から6枠には強い選手と弱い選手が各ひとりずつになるため、大穴を狙いやすくなります。
しかし、適当に4・6・8の選手を狙うだけでは的中させることは難しいでしょう。そのため、ラインなどからもしっかりとレース展開を予想する必要があります。
また、「4・6・8(ヨーロッパ)」を狙うのが難しい場合には、ボックスやフォーメーションを使って、4・6・8の車番を含ませた三連単を狙うのがよいかもしれません。
とくにボックスで「4・6・8(ヨーロッパ)」を購入した場合、4・6・8の選手が3着以内に入れば的中となり、もし1着となれば高額な万車券を手にできるでしょう。
しかし、ボックスで車券を購入すると無駄な買い目が増えてしまい、トリガミ(予想はあたっているのに損すること)のリスクが高まるのは覚えておきましょう。
大穴狙いは慎重に!
競輪予想でオッズの高い車券を的中させるのは競輪を楽しむうえでの醍醐味といっても過言ではありません。
しかし、オッズの高い大穴の車券を的中させるにはしっかりと予想のコツを把握する必要があります。また、少ない買い目で大穴狙いをするのは非常に難しく、買い目を増やす資金力も必要となってくるでしょう。
狙った大穴が見事に的中し、万車券手にする快感はすばらしいものですが、大穴狙いは予想が難しく、買い目を増やしてしまうと不的中のリスクが高まることは忘れてはいけません。
とくに、競輪の知識が乏しい初心者であれば、なおさら的中させるのが難しいため、よほど運がよくなければ的中できないでしょう。
それでも大穴を狙って万車券を手にしたいのであれば、しっかりと競輪予想の基礎を学び、やみくもに人気薄の選手を狙うのではなく、荒れるレースを見極めてから大穴狙いをするようにしてください。
参考.1 : WINTICKET 競輪勉強シリーズ
参考.2 : WINTICKET 初心者向けコンテンツシリーズ
- ウィンチケット編集部
- WINTICKET(ウィンチケット)のコンテンツ編集チーム。初心者でも0からわかる記事を150本以上執筆した他、グレードレースを中心とした「WINTICKETニュース」、ABEMA 競輪・オートレースチャンネルでの番組の見どころをまとめたレポート記事の執筆を担当。
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