【EXデータで展開予想!】競輪祭6日目 最終日 11月23日(月)
5日目準決勝第10R、深谷知広を押さえて引かせた郡司浩平の作戦勝ち。第11Rの松浦悠士失格は不運だったとしか言いようがない。第12R、山田英明は勝つならここで出るしかないと踏んでいったが届かず、それを横目に新田祐大があっさり捲っての圧勝劇だった。
【EXデータで展開予想! 競輪祭6日目 11月23日(月)12R】
さあ、6日間の“祭”の集大成である、決勝。
並び予想はコチラ。
今節の走り、特に昨日の準決勝の走りからして、新田は自分の足に自信を持っているのは間違いなく、決勝も引いて最後方からの捲りという戦法を採るだろう。古性優作も前団に構えて自在に動きたいであろうことを考えると、この周回の可能性もある。
①・②⑧・⑥③⑤・④⑨⑦
『EXデータ』の「かまし成功率」と「つっぱり成功率」を見ていただければ判るように、出場する9名中、6名がかまし主体の先行タイプ。そのうちの2名、③平原康多と⑨郡司が番手で回るというのだから、どちらの番手発進二段ロケットが決まるのかというのがオーソドックスな競輪の予想となる。つまり④松井宏佑と⑥鈴木庸之の主導権争いが最初の焦点。
④松井は「逃:捲=8:3」というデータからもお判りの通り、徹底先行型。一方、⑥鈴木は「逃:捲=1:7」の捲り主体となれば先に出るのは④松井……というのが普通の考え方だが、これは祭の決勝。なんとしてもでも自分ないしラインを勝たせる走りをするなら、簡単には④松井を行かせないだろう。⑥鈴木は赤板ホームから誘導外して④松井の前に出ておきたい。そうなると最初からS獲って前に構えたほうがやりやすいと考えて、やはりこの並びか
⑥③⑤・②⑧・①・④⑨⑦
いや、④松井の「かまし成功率」は90%(10/11)という脅威の数字。後方からスピードに乗って来られると前に居て合わせるのは難しい。ひとつ前で様子を伺い、動き出すと同時に踏んだほうが合わせやすいと考えると、やはりこちらか。
①・②⑧・⑥③⑤・④⑨⑦
①新田としても最初から後方に居たのでは前で好き勝手に展開を作られてしまうので、最初は正攻法に構えてから引いたほうがいいとなるのでSは獲るだろう……と、これでは並び予想だけで日が暮れてしまうので、先に進めよう。
赤板ホームで④松井の動き出しに合わせるか、それでは間に合わないので先に出ていくのが⑥鈴木のライン。それに付いて行き、2コーナーから一気に加速して④松井のラインが打鐘で叩きに行くと見る。この叩き合いの軍配はいかに。④松井の「かまし成功率」は前述の通り。⑥鈴木の「つっぱり成功率」は100%ながら1/1と、そもそも捲り主体なだけにサンプルが少なくて参考にならず。
「ラインの先頭の成績」で見ていこう。④松井の3連対率は53%(21/40)。⑥鈴木の3連対率は66%(12/35)と⑥鈴木に分があるように見えるが、④松井はS1、⑥鈴木はS2で乗っているレースの格が違うので単純な比較は難しいところ。逆にいえば所属級班の格は④松井が上であり、競走得点でも④松井が112.68なのに対して⑥鈴木は109.11と、④松井のほうが上。
ラインの強固さでは、⑥鈴木と⑤諸橋愛は新潟なのだが③平原は埼玉でばらけているように見えるが、実は③平原は新潟出身なので新潟ラインのようなもの……とはいえ、④松井の番手は同県の⑨郡司、その後ろは⑦和田健太郎という同地区南関東ラインならば、こちらも④松井に分があるか。
以上から、④松井がラインを引き連れて打鐘で出切ると見る。②古性がそれに付いてくることが予想されるが、ラインを中団に付けたい③平原が張ってくるだろう。ラインの厚みとヨコの上手さを考えると、多少の乱れはありつつも最終ホームの並びに近くなるだろう。
④⑨⑦・⑥③⑤・②⑧・①
出切った④松井は自分も生き残りつつ、⑨郡司に初GⅠタイトルを獲らせるべく、一気に駆けていく。2コーナーを使ってバックからなんとか捲りたい⑥鈴木の上を③平原が番手発進。付いていく⑤諸橋の後ろに②古性がぴったりマークして展開をうかがいに。③平原の動き出しを見て、⑨郡司も3コーナー手前から番手発進気味になったところに、最後方から襲いかかってくる、①新田。
今節の③平原の調子を考えると、この並び展開からの番手発進は正直届かないだろう。4コーナー過ぎて前に出ているのは⑨郡司と見る。そこに外から飛んでくる①新田が届くかどうかのゴール線。2人の争いに3着は南関東3番手の⑦和田、展開が向いて足が残っていたときの④松井、⑦和田の後ろを取り切っていたときの②古性、番手発進が届いたときの③平原、早めの番手発進をして③平原の足がタレたときの⑤諸橋まで。
①=⑨-②③④⑤⑦の5点。
①新田はGP出場へ2着条件だが、ここは優勝で決めたいし、今節はそれだけの足が十分あるので①新田の優勝で⑨郡司の2着。3着はダイヤモンドレースで足を痛めながらも気迫で決勝進出をもぎとった⑦和田が全力で付ききると考えて、1点に絞りきるなら。
①⑨⑦。
<参考リンク>
● 今年最後のG1!「競輪王」の称号は誰の手に!! 第62回『朝日新聞社杯 競輪祭』
●【新機能】出走表がさらに充実!EXデータ
●【徹底解説】WINTICKET EXデータの予想への役立て方
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- ウィンチケット編集部
- WINTICKET(ウィンチケット)のコンテンツ編集チーム。初心者でも0からわかる記事を150本以上執筆した他、グレードレースを中心とした「WINTICKETニュース」、ABEMA 競輪・オートレースチャンネルでの番組の見どころをまとめたレポート記事の執筆を担当。
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