武雄競輪の歴史と特徴を徹底深堀! バンクの特徴と特別競輪の見所も解説!
武雄競輪場の歴史
国の重要文化財『桜門』をくぐった先には1300年の歴史を持つ温泉街があり、世界一の大きさを誇る登り窯『飛龍窯』では焼き物体験ができる街。「いで湯と陶芸のふるさと」佐賀県武雄市に戦災復興事業の一環として『武雄競輪場』が開設されたのは1950年(昭和25年)のことでした。
特別競輪は1993年(平成5年)、1994年(平成6年)、2001年(平成13年)、2005年(平成17年)に『ふるさとダービー』(過去にあったG2レース)、2011年(平成23年)、2017年(平成29年)には『共同通信社杯』が開催されています。
2015年(平成27年)から1年間かけて「メインスタンドのコンパクト化」や「走路を基礎から全面改修」などの大規模な工事をしてリニューアルした後は、ナイター開催やミッドナイト競輪もおこなわれるようになりました。
2018年(平成30年)にはすぐ横に『武雄競輪場公園』がオープン。大型遊具や幼児用の遊具、ミニBMXコースもあり(ストライダーとヘルメットを無料で貸し出してます)、「夢と緑のファミリーレジャー」というスローガンを掲げるにふさわしい、家族連れで楽しめる競輪場なのです。
武雄競輪場のバンクについて解説
バンクは400mで、カントは32°00′19″と平均的ですが(400バンクで最もカントがキツいのは松阪の34°25′29″、緩いのは西武園の29°26′54″)、直線は64.4mもあり、400バンクで最も長いです(最も短いのは佐世保の40.2m)。500バンク直線最長の大宮競輪場が66.7mということを考えると、かなり長いことがわかります。
武雄で逃げの本命選手から買ってレースを見ているときに「(ゴールは)まだか! まだか! まだかー!!」と叫んでしまったことのある人も少なからずいるでしょう。
逃げはかなり不利といわざるを得ません。捲り追い込みが届く可能性は常に意識したほうがいいです。前述した改修でホーム側の建物がなくなったことでゴール前の直線は追い風が吹くようになり、さらに捲り追い込みが有利になりました。
武雄競輪の記念競輪は?
記念競輪(G3)は毎年4月に開催されている『大楠賞争奪戦』です。樹齢3000年以上で市の天然記念物に指定されている『武雄の大楠』(全国巨木ランキング第7位)があることにちなんで名が付けられた記念競走が今年2021年(令和3年)は4月22日(木)から25日(日)の4日間で開催される予定です。
昨年の覇者である松浦悠士選手(SS・広島・98期)は中国ゴールデンコンビの清水裕友選手(SS・山口・105期)と共に出場します。その前に立ちはだかるのは2月のG1『全日本選抜』と4月のG3『川崎記念』を制している郡司浩平選手(SS・神奈川・99期)。同じく南関の機動力型・岩本俊介選手(S1・千葉・94期)とラインを組むことになればかなり脅威となります。
SSからはもう1人、佐藤慎太郎選手(SS・福島・78期)が久々の武雄に登場。隣県の吉田拓矢選手(S1・茨城・107期)と連係することになれば優勝候補も狙えます。
これらに待ったをかけるのは地元勢。今年こそはGP出場を叶えたい山田英明選手(S1・佐賀・89期)に弟の山田庸平選手(S1・佐賀・94期)、そして"佐賀の荒鷹"ことベテラン荒井崇博選手(S1・佐賀・82期)の武雄三本柱は地元優勝しか考えていないでしょう。S級特進が間に合って初のG3地元記念に滑り込みで乗れることになった青柳靖起選手(S2・佐賀・117期)が追加あっ旋されたのは心強い限り。
5月開催予定のG1ダービー『日本選手権』を占う意味でも見逃せない武雄記念。佐賀県の県鳥『カササギ』(地元の呼び名は『カチガラス』)をモチーフとしたマスコットキャラクターの『たけ丸』と一緒に楽しみましょう♪
- ウィンチケット編集部
- WINTICKET(ウィンチケット)のコンテンツ編集チーム。初心者でも0からわかる記事を150本以上執筆した他、グレードレースを中心とした「WINTICKETニュース」、ABEMA 競輪・オートレースチャンネルでの番組の見どころをまとめたレポート記事の執筆を担当。
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