見なし直線距離とは?見なし直線距離によって変わる予想方法も紹介!
競輪の中継や解説などを聞いていると「見なし直線距離」という言葉を耳にしたことがある方も多くいるのではないでしょうか。
しかし、見なし直線距離の意味を正確に答えられる人は少ないのがほとんどです。
とくに競輪初心者は、競輪場の直線距離についての特徴を理解している方が少なく、競輪予想でも不利になってしまうこともあります。
見なし直線距離を正確に把握しているだけで、各競輪場の特色やレースの傾向を知ることができるので、予想の的中率アップにもつながるでしょう。
本記事では、見なし直線距離とはなにか、見なし直線距離によって変わる予想方法について詳しく解説します。
見なし直線距離は競輪予想の基礎にもなるポイントなので、ぜひこの機会にしっかり学びましょう。
競輪場の見なし直線距離ってなに?
見なし直線距離とは、第4コーナーの立ち上がりからゴールまでの直線距離を表しています。「見なし」と記載されている理由は、コーナーの終わりくらいから、ほとんど直線であろう部分を含めているため、見なしとなっているのです。
そのため多少の誤差は生じますが、各競輪場の直線距離として定まっているので覚えておいて損はないでしょう。
そして見なし直線距離は、各競輪場のバンク全長によってもそれぞれ異なってきます。そのため見なし直線距離と合わせて、バンク全長も一緒に覚えておくのがよいでしょう。
以下では、見なし直線距離が長い競輪場と短い競輪場をご紹介するので、見なし直線距離の差に注目しながら確認してください。
見なし直線距離が長い競輪場トップ5
見なし直線距離は長い競輪場トップ5は以下のとおりです。
- 1.熊本競輪場 見なし直線距離 69.5m バンク500m
- 2.大宮競輪場 見なし直線距離 66.7m バンク500m
- 3.一宮競輪場 見なし直線距離 64.4m バンク400m
- 4.武雄競輪場 見なし直線距離 64.4m バンク400m
- 5.宇都宮競輪場 見なし直線距離 63.3m バンク500m
このように、競輪場によって見なし直線距離の長さは競輪場によって異なることがわかります。また見なし直線距離が長い競輪場の特徴として、バンク距離が500mと長くなっています。
そのため、最後の直線では各選手の戦術がおおいに発揮されるのが特徴的です。また予想をする際には見なし直線距離に応じた的確な予想をする必要があるでしょう。
各競輪場の見なし直線距離を知り、距離に合わせて有利な脚質の選手を選ぶことによって精度の高い予想になるので、予想する際には選手の特徴だけではなく見なし直線距離も予想材料のひとつとして加えるのがおすすめです。
見なし直線距離が短い競輪場トップ5
見なし直線距離が短い競輪場トップ5は以下のとおりです。
- 1.小田原競輪場 見なし直線距離 36.1m バンク333m
- 2.奈良競輪場 見なし直線距離 38.0m バンク333m
- 3.松戸競輪場 見なし直線距離 38.2m バンク333m
- 4.佐世保競輪場 見なし直線距離 40.2m バンク400m
- 5.防府競輪場 見なし直線距離 42.5m バンク333m
見なし直線距離が長い競輪場と照らし合わせると、見なし直線距離が短い小田原競輪場では直線距離が36.1mとなっており、見なし直線距離が長い熊本競輪場の約半分の長さになっていることがわかります。
バンク全体の距離も違いますが、ここまで大きな差があるとレース結果も大きく変わってくることが予想できるでしょう。
そして見なし直線距離が長い競輪場と短い競輪場では、レース展開や選手の走り方も変化し、それぞれの競輪場にあったレース展開になるので、過去のレースなどを見て事前に予習するのもよいかもしれません。
見なし直線距離によって変わる予想方法
見なし直線距離は、距離によってレース結果が大きく変化するといっても過言ではありません。その理由は、競輪で一番熱いドラマが起きるのはゴール直前だからです。
基本的に各競輪場の見なし直線のなかで、最後の決着がつくことになります。
そこで各競輪場の見なし直線距離の長さを踏まえて、予想方法や注意点を紹介します。
見なし直線距離が「長い」場合
見なし直線距離が長い競輪場では、捲りや差しが決まりやすいのが特徴といわれています。
その理由は単純に直線距離が長いため、後方から加速できるからです。
競輪選手の脚質である「捲り」「差し」では、最後の直線が非常に重要になり、この距離で勝敗が分かれる場合もあります。
予想するときは、事前にしっかりと見なし直線距離を把握してからレース展開を考えましょう。
もし、直線距離の要素を忘れてしまうと、終盤になって軸にしていた選手が伸びない、捲れないなどの事象が起きてしまうこともあります。予想は、推測される要素をすべて含めて考えることで、的中率が向上するものなので忘れずに取り入れるようにしてください。
見なし直線距離が「短い」場合
一方で、見なし直線距離が短い場合は「先行」や「逃げ」などが有利になります。
その理由は、最後の直線で捲りや差しの選手が加速してスピードにのる前に、逃げや先行の選手が先にゴールラインを通過することができるからです。
見なし直線距離が短いときは、出走表から先行型の選手をピックアップして、マークしておくことで、レースの周回予想が推測できるでしょう。
ぜひ、事前に把握した選手の脚質と見なし直線距離の関係を意識した予想を実践して、少しでも的中率を上げられるようにしましょう。
見なし直線距離から有利な脚質を見極めよう!
競輪を予想するときに見なし直線距離を意識して、選手の脚質と照らし合わせた予想をすることで、予想の質は大きく上がってくるでしょう。
見なし直線距離は競輪場によって、長いバンクもあれば短いバンクもあり、その差は倍近くの長さにもなる場合があります。
競輪予想では、選手の競走得点や人気なども重要ですが、各競輪場の特徴を知ることも予想の重要な要素です。
ぜひ初心者は出走表だけにとらわれず、バンク全体の特徴を活かした予想を心がけてみてください。またバンクの特徴を踏まえた予想は難しいかもしれませんが、何度も予想していくと競輪場の見なし直線距離に応じた癖やレース展開などがわかってくるでしょう。
参考.1 : WINTICKET 競輪勉強シリーズ
参考.2 : WINTICKET 初心者向けコンテンツシリーズ
- ウィンチケット編集部
- WINTICKET(ウィンチケット)のコンテンツ編集チーム。初心者でも0からわかる記事を150本以上執筆した他、グレードレースを中心とした「WINTICKETニュース」、ABEMA 競輪・オートレースチャンネルでの番組の見どころをまとめたレポート記事の執筆を担当。
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