モーニング競輪は朝から熱いレースを楽しめる初心者向けの7車立て競輪!
競輪が開催されている競輪場は、日本国内で43場。そんな競輪場では、1年365日毎日どこかの競輪場でレースをおこなわれています。
しかし、平日が休みでもない限り平日のレースを見ることは難しいですね。
また、これまで競輪を見たことのない人であれば、「そもそも何時ごろからレースをやっているの?」という人も多いかもしれません。
そこで、モーニング競輪を中心として、競輪のレースを開催している時間帯、レースや予想の特徴について解説していきます。
モーニング競輪とは?
モーニング競輪とは、朝の8時30分~14時30分ごろまで開催される競輪レースです。
2017年10月からはミッドナイト競輪と同一の構成に変更され、A級1・2班戦とA級3班戦の2節に分けて開催されています。
その魅力は朝一番から競輪を楽しめることです。
8時30分ごろからレースがはじまるので、会社員であれば出勤途中でも予想ができます。また、時間に余裕がある年配の方や平日休みの方であれば、朝から競輪のレースを見ることも可能です。
現在は、パソコンやスマホから投票することもできるので、幅広い世代から支持を受けています。
以下では、モーニング競輪の歴史・ルールを説明します。
モーニング競輪の歴史
そもそも、モーニング競輪はどのようにしてはじまったのでしょうか。
きっかけは岸和田競輪場です。
大阪の岸和田競輪場で、2012年5月4日~6日開催のレースで「岸和田モーニング945」と題して、第1競走を9時45分スタートで実施。最終レースを14時50分に実施するスタイルでおこなったことがそのはじまりです。
その後、所轄団体の公益財団法人JKAが「モーニング競輪」というコンセプトを打ち出し、2012年は高知競輪場や別府競輪場、豊橋競輪場で同じ内容のレースがおこなわれるようになりました。
翌2013年はさらに佐世保競輪場で、2014年は小松島、武雄、熊本の3競輪場でも実施。2015年は宇都宮、熊本、2018年に伊東温泉、昨年2019年はさらに青森と全国各地でおこなわれるようになりました。
開始時間は8時30分~9時で、15時ごろまでには終了します。不定期開催なので、いつ開催されるか定期的にチェックするといいでしょう。
モーニング競輪のルール
モーニング競輪は、通常のレースにはないルールもあります。
主に異なるのは、出走者数・レースの数・賭け式です。
まず、レースは7車立てでおこなわれます。
通常の競輪のレースは9車立てでおこなわれていますが、モーニング競輪など一部のレースでは7人7車でのレースです。
またレースの数も、通常のレースより少なくなっています。普通は10~12レースでおこなわれますが、モーニング競輪は9レースです。
さらに通常は3日間~6日間にわたっておこなわれますが、モーニング競輪は3日間でおこなわれます。
そして9車立てでおこなわれるレースと、モーニング競輪など7車立てでおこなわれるレースでは、賭け式も異なります。
通常の9車立てでは7種の車券があるのに対し、7車立てでは5種類となり、「2枠単」や「2枠複」が存在していません。
競輪の開催は大きく分けて4つの時間帯がある!
競輪の開催時間帯は大きく分けて4つあります。
- モーニング競輪
- 日中開催
- ナイター開催
- ミッドナイト開催
実施されるレースは競輪場によって異なるものの、おこなわれるレースのひとつがモーニング競輪です。
以下では、それぞれのレースの概要とそれぞれの特徴・予想のコツについて説明していきましょう。
モーニング競輪
モーニング競輪というのは2012年から導入されたレースで、岸和田競輪場でおこなわれたレースをもとにして作られました。
開催時間帯はレースによって異なりますが、おおむね8時30分~9時の間に第1レースを開始することが多いようです。終了時間は早ければ正午ごろ、遅くとも14時ごろまでには終了します。
開催時期は不定期ですが、主に以下の競輪場で開催されます。
開催されるのは、F1・F2レースといったA級選手が出場する試合のみとなっています。特徴は、通常の9車立てより2車少ない7車立てでおこなわれることです。
そのため、車券でいえば2枠単・2枠複は発売されません。
出走者が少なくなる分、組み合わせも少なくなるので、初心者でも予想しやすいレース形式です。
日中開催
競輪レースのなかでもっとも一般的な形式が「日中開催」です。この形式は「通常開催」と呼ばれることもあります。
1大会ごとに短いもので3日間、長いものであれば6日間、1日に10~12レース程度が30分ごとにおこなわれます。
開催形式にもよりますが、勝ち上がり形式でおこなわれ最終日の前日に準決勝、最終日の最終レースで決勝がおこなわれます。
レースにもよって変わりますが、11時ごろからはじまって16時30分~17時ごろが終了時間です。
ナイター開催
ナイター開催は、15時30分ごろ~20時30分ごろまでの時間帯でおこなわれます。1開催は3日~4日程度、1日12レース前後が一般的です。
近年はG1・G2レースでもナイター開催が取り入れられ、7月の「サマーナイトフェスティバル(G2)」や11月の「競輪祭(G1)」などがこの形式で開催されています。
また、2021年度からは毎年8月におこなわれるオールスター競輪も6日制ナイター開催でおこなわれることが決定しています。
ミッドナイト開催
ミッドナイト開催は、ナイターよりも遅い時間帯の20時30分~23時30分ごろまでおこなわれるレース形式です。3日間開催が基本で、レース数も7~9本程度に抑えられているのが特徴です。
夜遅い時間帯ということもあり、テンポの速さとシンプルさが重視され、モーニング競輪と同じく周回数の少ないレース、7車立てでおこなわれる、発売される車券の種類が限定されるなど、一般的な通常開催とはルールが異なります。
もうひとつの大きな違いが、無観客でおこなわれる点です。そのため、競輪場で車券を買うことはできず、全員インターネットで中継を楽しみ、車券購入もインターネット投票のみとなっています。
朝から楽しめるモーニング競輪!
本記事では、モーニング競輪の概要と開始時間ごとに異なる競輪レースについて解説しました。
そのなかでも、モーニング競輪は朝から楽しめるほか、出走者も7人と通常より2人・2車少ないため、予想しやすいレース形式となっているのが特徴です。
そのため、ある程度予想に慣れた人だけでなく、初心者も気軽に参加して予想を楽しんでいます。
また、これからS級に入る可能性のある選手を見つける楽しみもあります。
これから競輪をはじめるみなさんも、モーニング競輪からはじめてみるのはいかがでしょうか。
参考.1 : WINTICKET 競輪勉強シリーズ
参考.2 : WINTICKET 初心者向けコンテンツシリーズ
- ウィンチケット編集部
- WINTICKET(ウィンチケット)のコンテンツ編集チーム。初心者でも0からわかる記事を150本以上執筆した他、グレードレースを中心とした「WINTICKETニュース」、ABEMA 競輪・オートレースチャンネルでの番組の見どころをまとめたレポート記事の執筆を担当。
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