深掘り!競輪場!~京王閣競輪場Vol.03<レース観戦編>~
年末に開催される競輪界最大のビッグレース『KEIRINグランプリ』が3年に1度開催されるなど、多くのファンが訪れる京王閣競輪場(通称:東京オーヴァル京王閣)。
そんな競輪ファンの聖地的なレース場の魅力をABEMA 瀧山あかねアナウンサーが生観戦レポート!
京王閣競輪場のバンクの特徴をご紹介
選手たちが走るバンクには、周長が333m、(335)m、400m、500mと複数種類あるって知っていました?
その長さによっても逃げが決まりやすかったり……と、レースを予想する上で大事な要素なのです。
全国にある競輪場は43場。そのうち333(335)mは7場、500mは5場で、今回紹介する京王閣競輪場が採用している400mバンクが最も多いんです! 京王閣はバンクの直線の長さは普通ながら、カント(傾斜角)は他のレース場に比べて若干ゆるい感じになっており、捲りは3角にかかると外に膨れやすいので要注意。力さえあれば3、4番手の選手にもチャンスが生まれやすいレース場のため、どの位置や戦法からでも狙えるのが魅力!
実際、訪れたF1関東カップ「後閑信一杯」の初日は、11レース中7レースも3連単で万車が出る波乱の結果に。
実際に京王閣競輪場のレース予想に挑戦!
瀧山アナは2日目の4レースの予想をしてみました♪ この日は2レースで3連単1万3,820円の万車券が出たものの、1と3レースは17番人気と7番人気決着と比較的本命に近い結果に。
「普段、ミッドナイト競輪で予想をする時は勝率と節間と直近の成績を参考に、軸となるラインから予想しています。あと番組を担当することになって競輪の勉強会をしたときに、『先行1車は黙って買え』と教えられたので、それもあり先行車を軸に買いがちかも(笑)」(瀧山アナ)
そんな瀧山アナが予想したのは、
2-7
3-7
7-3
7-5
の4点! 競走得点が最も高い7番車・尾形鉄馬選手を絡めるも、1番人気は外し、2車単のやや中穴を狙う買い目に。そんな瀧山アナの予想を見て、競輪未経験のカメラマンは「買ってみようかな~」と車券を購入することに。
競輪歴2年目の記者が
「9車立てのレースでは、4・6・8(ヨーロッパ)と呼ばれる偶数の3選手はそのレースでは実力が劣る選手が組み込まれることが多いので、この3選手が絡むと配当が跳ね上がることが多いんですよ。2車単で購入して安くても当てたいなら、この3選手は外したほうがいいかも」とアドバイスしたところ、瀧山アナの予想を参考に、カメラマンも7の緒形選手を絡めた奇数車の組み合わせの車券を購入! しかしこのアドバイ
スとは真逆の結果を迎えることに……。
4レースがスタート。事件は最終バックストレッチで起きた。なんと人気の一角を担っていた3番車・棚橋勉選手が、捲りにきた5番車・今井聡選手に抵抗したところ落車。それに巻き込まれて3番車・棚橋勉選手、それを避けようとした9番車・松岡慶彦選手と3選手が続けて落車してしまったのだ。
その間隙を突き、人気薄になっていた8番車・興呂木雄治選手、6番車・仲山桂選手の熊本ラインが前に踊り出て、先頭を走っていた4番車・宮崎康司選手まで差し切り、8-6-4とまさかのヨーロッパBOXで決着!
3連単は190番人気13万3100円、2車単でも24番人気1万1000円とW万車という超波乱の結果になったのでした。
「初めて生で落車を見たので、予想が外れたショックよりも選手のみなさんの身体が心配です……。(落車後、再乗してゴールした今井選手を見て)落車してもゴールする姿にも驚きました。ケガをしても最後まで走り切る姿はまさにプロですね。みなさんが命がけで走っていることが今回よくわかりました。2人増えただけで予想が一気に難解になるので、初心者の方はまずは7車立てのミッドナイトから初めて、競輪を覚えたら9車立てのデイレースやナイターレースに挑戦するというスタイルもいいかも」(瀧山アナ)
実際に競輪場にいくからこそ競輪の魅力がよりわかる!
レースは波乱となったが、施設やグルメ、レースを1日満喫した瀧山アナは満足げな様子。
「ミッドナイト競輪で毎日のようにレースは観戦させてもらっていますが、生観戦するとまるで違う競技を見ているかのような迫力がありました。また改めてカント(傾斜)の使い方が大事なことを実感したので、レース場の特徴や選手の得意な戦法などを把握するとより的中率がアップしそうですね。実際にレース場に足を運ばないとわからないことも多いので、ミッドナイト競輪しか経験したことがない方には、ぜひ一度生観戦してほしいです」(瀧山アナ)
近くにレース場がある方はぜひ一度、生のレースも体験してみてはいかがでしょうか!?
基本情報
京王閣競輪場(東京オーヴァル京王閣)
東京都調布市多摩川4-31-1
京王多摩川駅の南側臨時改札から徒歩1分
公式サイト
開催日程、開門(オープン)時間などは公式サイトでチェック!
<案内人>
瀧山あかね
1994年5月10日生まれ。兵庫県出身。2018年4月、ABEMAの初代専属キャスターとして活動開始。
『WINTICKETミッドナイト競輪』のほか、『熱闘!Mリーグ』などを担当。
参考:京王閣競輪場紹介シリーズ
- ウィンチケット編集部
- WINTICKET(ウィンチケット)のコンテンツ編集チーム。初心者でも0からわかる記事を150本以上執筆した他、グレードレースを中心とした「WINTICKETニュース」、ABEMA 競輪・オートレースチャンネルでの番組の見どころをまとめたレポート記事の執筆を担当。
記事をシェアしよう